「RCIのクロスシグナルを使いたいけど、リペイントが怖い…」
「短期・中期・長期をまとめて表示できるRCIが欲しい!」 そんな悩みを持つFX初心者〜中級者の方に向けて、非リペイントで安全に使えるRCIインジケータを開発しました。
今回無料配布するRCI Multi Signal(非リペイント版)は、 RCIを1〜3本同時表示でき、さらに短期 × 中期のクロスで矢印シグナルを出します。 シグナルは確定足のみで判定されるため、矢印が後から消えることはありません(完全非リペイント)。
初心者でもすぐに使えるように、インストール・設定・仕組みまで丁寧に解説しています。 あなたの裁量トレード・EA開発のどちらにも役立つインジケータです。
- RCIとは何か・どんな分析ができるか
- RCI Multi Signal(非リペイント版)の主な機能
- クロスシグナルの仕組み(買い/売り)
- 表示本数(1〜3本)の切替方法
- インジケータの導入手順と設定方法
- 無料ダウンロードリンク
- EAから呼び出す方法(iCustom)
まずは、RCIがどんな指標なのかを簡単に理解しておきましょう。
💡 RCIとは?|順位相関に基づく“相場の勢い”を測る指標
RCI(Rank Correlation Index)は、統計学で使われる順位相関をチャート分析に取り入れたオシレーターです。価格の「順位」と「時間の経過」を相関させることで、相場の勢い・反転タイミングを読み取ることができます。
一般的には以下のように使います:
- +80〜+100付近:買われすぎ(下落しやすい)
- -80〜-100付近:売られすぎ(上昇しやすい)
- 短期と中期のクロス:トレンド転換のヒントに
計算式は“スピアマンの順位相関係数”と同じで、

- n … 期間
- d_i …「価格順位 − 時間順位」
今回のインジケータは、このRCIのクロス部分に特化して矢印シグナルを出す安全設計になっています。
🔰 RCIの基本的な見方・導入方法を知りたい方はこちら
⚙️ インジケータ概要|RCIを1〜3本表示 & クロスシグナル非リペイント
今回配布するRCI Multi Signal(非リペイント版)は、次のような機能を備えています。
- 📈 RCIを1本 / 2本 / 3本の任意表示
- 📌 短期 × 中期クロスで矢印を表示(確定足のみ)
- ⚡️ 完全非リペイント(矢印が後で消えない)
- 💾 軽量アルゴリズムで高速動作
- 🤖 EAから iCustom でバッファ読み取り可能
- 🔧 パラメータで自由に期間を調整

🔍 クロスシグナルの仕組み
短期RCIが中期RCIを上抜けたら BUY、 短期RCIが中期RCIを下抜けたら SELL の矢印を表示します。
さらに本インジは“確定足のみ”で判定しているため、後から矢印が消えるリペイントは一切ありません。


🛠️ 表示本数の切替(1〜3本)
パラメータ「Mode」を変更することで、表示するRCIの本数を1~3で切り替えられます。

📝 パラメータ説明
入力できるパラメータは以下の通りです。
| 設定項目 | 内容 |
|---|---|
| Mode | RCIの表示本数(1 / 2 / 3) |
| Period1 | 短期RCIの期間 |
| Period2 | 中期RCIの期間 |
| Period3 | 長期RCIの期間(Mode=3で使用) |
| Signal_On | クロス矢印の表示(true/false) |

🤖 EAからの呼び出し(iCustom)
EAでRCIの値を読み取りたい場合、以下のように iCustom を使います。
// 短期RCI
double rciShort = iCustom(NULL,0,"RCI-Multi-Signal",Mode,Period1,Period2,Period3,0,1);
// 中期RCI
double rciMiddle = iCustom(NULL,0,"RCI-Multi-Signal",Mode,Period1,Period2,Period3,1,1);
// 長期RCI
double rciLong = iCustom(NULL,0,"RCI-Multi-Signal",Mode,Period1,Period2,Period3,2,1);
// シグナル
double buySignal = iCustom(NULL,0,"RCI-Multi-Signal",Mode,Period1,Period2,Period3,3,1);📦 ファイルダウンロード
以下から、RCI Multi Signal(非リペイント版)インジケータを無料ダウンロードできます。
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🧪 動作確認済みFX業者
本インジは、以下の国内業者のMT4で動作確認済みです。
- OANDA JAPAN
- FXTF
その他のMT4対応業者でも基本的に動作します。
🧰 使い方(導入手順)
- ダウンロードしたインジをMT4の
MQL4/Indicatorsに保存 - MT4を再起動
- ナビゲータからチャートへドラッグ&ドロップ
インジの導入が初めての方はこちら: 👉 MT4にインジケータを追加する方法
🧩 RCI Multi Signal の主要ロジック解説(技術者向け)
ここでは、RCI Multi Signal(非リペイント版)の内部ロジックの中から、特に重要な処理だけを抜粋して掲載します。 インジケータ全体の実装は非公開ですが、主要部分を理解することで、シグナル生成の根拠と安全性(非リペイント性)が確認できます。
なお、これらのコードはインジケータ利用者の学習・開発参考として提供するものであり、改変・転載はご遠慮ください。
🔹 1. RCI(順位相関)の計算コア部分
RCIはSpearman の順位相関係数をベースに計算しています。当インジケータでは軽量化した独自アルゴリズムで高速計算を実現しています。
// --- RCI Core Calculation (Extract) ---------------------------
// d = 順位差(価格順位 - 時間順位)
// N = 期間
// RCI = 1 - (6 * Σ(d^2)) / (N * (N^2 - 1))
double CalcRCI(int shift, int period)
{
double sumD2 = 0;
for(int k=0; k<period; k++)
{
int priceRank = PriceRank(shift, period, k);
int timeRank = k + 1;
double d = priceRank - timeRank;
sumD2 += d * d;
}
return (1.0 - (6.0 * sumD2) / (period * (period*period - 1))) * 100.0;
}
この部分が RC Iラインの滑らかさ・反応速度に直結するため、インジの品質を決定づける最重要箇所です。
🔹 2. クロスシグナル(BUY / SELL)非リペイント判定
本インジケータは「確定足でのみ」クロスを判定し矢印を描画するため、後からシグナルが消えることが一切ありません。
// --- Cross Signal (Non-Repaint, Closed Candle Only) -----------
double s0 = rciShort[i];
double s1 = rciShort[i+1];
double m0 = rciMid[i];
double m1 = rciMid[i+1];
// BUY:短期が中期を上抜け
if(s1 < m1 && s0 > m0)
{
buySignalBuffer[i] = Low[i] - 2 * Point;
}
// SELL:短期が中期を下抜け
if(s1 > m1 && s0 < m0)
{
sellSignalBuffer[i] = High[i] + 2 * Point;
}
この実装により、裁量トレードでも EA でも安心して利用できる「完全非リペイントのシグナル」が実現されています。
🔹 3. インジケータバッファの構造(EA連携用)
本インジケータは SetIndexBuffer() によって RCI値・シグナル値を明確に区分しており、EAからの読み取りが容易です。
// --- Indicator Buffers (Extract) ------------------------------
SetIndexBuffer(0, rciShortBuffer); // RCI Short
SetIndexBuffer(1, rciMidBuffer); // RCI Middle
SetIndexBuffer(2, rciLongBuffer); // RCI Long (Mode=3)
SetIndexBuffer(3, buySignalBuffer); // BUY Signal
SetIndexBuffer(4, sellSignalBuffer); // SELL Signal
この構造により、iCustomを用いて短期RCI・中期RCI・長期RCI・BUYシグナル・SELLシグナルを取り出すことができます。
🔹 4. EA からの iCustom 取得例(開発者向け)
EA 開発者が RCI Multi Signal を組み込む際の、実践的な iCustom 呼び出し例です。
// --- iCustom Access Example (Professional Use) ----------------
// RCI Short / Middle / Long
double R1 = iCustom(NULL, 0, "RCI-Multi-Signal",
Mode, P1, P2, P3,
0, 1);
double R2 = iCustom(NULL, 0, "RCI-Multi-Signal",
Mode, P1, P2, P3,
1, 1);
double R3 = iCustom(NULL, 0, "RCI-Multi-Signal",
Mode, P1, P2, P3,
2, 1);
// BUY / SELL Signal
double BuySig = iCustom(NULL,0,"RCI-Multi-Signal",
Mode,P1,P2,P3,
3,1);
double SellSig = iCustom(NULL,0,"RCI-Multi-Signal",
Mode,P1,P2,P3,
4,1);
EAロジックにRCIクロスを組み込みたい人向けに、この構造を公開しています。
🛠 開発者向け補足:インジケータの設計思想
- 非リペイントを最優先(確定足のみで判定)
- 1〜3本表示の柔軟性(短期のみ、中期まで、長期まで)
- EA連携を前提(バッファ構造を明確化)
- カスタム性の確保(期間・色・シグナルON/OFF)
- 高速化と軽量化(ループ最適化、無駄な再計算の削減)
これらの思想に基づき、初心者〜上級者まで安心して利用できる「実戦向きのRCIインジケータ」として設計しています。
まとめ
RCI Multi Signal(非リペイント版)は、 RCIを1〜3本自由に表示しつつ、クロスシグナルを安全に使いたい方に最適のインジケータです。
特に、 ・裁量トレードの精度を上げたい ・EA開発でRCIクロスを使いたい ・リペイントしないシグナルを探している という人に強くおすすめできます。
ぜひあなたのトレードに取り入れてみてください。
RCIを使った分析・EA化を体系的に学びたい方はこちらもどうぞ。
- ✔ RCI Multi Signal(インジ本体・無料配布)※この記事
- ✔ RCIインジケータの使い方ガイド(見方・設定ガイド)
- ✔ EAでRCIを使う(iCustom・サンプルEA)
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