はじめに
ここでは、FXの自動売買(※以降EAと記載しています)とは?どういったメリット・デメリットがあるの?怪しくないの?どうやって始めるの?等々について解説していきたいと思います。
EAとは
EA=自動売買なんですが、軽く耳にした程度で詳しくは知らない方も多いのではないかと思います。簡単に言ってしまえば、EAとは自動売買をやるためにMT4に入れるツール(道具)です。
MT4に優秀なEAを入れれば、MT4がEAを使って自動でエントリーや決済をやってくれます。入れるEAを変えるとエントリー方法等も当然変わってきます。身近な物で例えるとMT4がハードウェア(PS4やSwitch本体)でEAがソフトウェア(ゲームソフト)という感じです。

※MT4って何?という方はこちら

MT4は無料で誰でも使うことができます。EAも無料で配布されていたり購入できるので、実は自動売買するハードルって全然高くないです。
EAの概要
先ほどからEA、EAと言っていますが、この単語はエキスパート(E)アドバイザ(A)の略称です。
FXでこういった時・ああいった時にこんなあんなエントリーがしたいなー、決済したいなーと考えた事をプログラミングして作られています。(計算や取引の手順を書いていく感じです)
(僕達EA製作者が)プログラミングする事で、その通りに全て自動で取引してくれるようになります。この自動で取引してくれるものがEAと言うわけです。

EAを導入すると自分は全くチャートを見ることなくエントリー、決済等全て行われます。EA製作者が作った通りにEAはテクニカル分析をし、勝手にエントリー、指値変更、決済、資金管理等々全て行ってくれる(当然デメリットもありますが)夢のような代物です。
自動売買といえば他にもトラリピとか、さらに身近なもので言えば指値・逆指値やOCO注文(も一応自動注文・決済)も自動売買ですが、これらとEAの大きく違う点は、
EAの場合は通貨のレート値だけで判断するのではなく(ボリンジャーバンドの2σにタッチした時にエントリー、移動平均線が下向いていたらエントリーといった)具体的なインジケータの状況を根拠としたテクニカル分析を用いてエントリー・決済することができる
という点です。
要は普段自分がチャートやインジケータを目で見て、今エントリーしたら良さそうだな・・・、今決済する時だなと普段トレードしている事を全てEAにやってもらう事が可能となります。


上記の画像はMACDが下から上にゴールデンクロスしたら買いエントリー、デッドクロスしたら売りエントリーをし、20pipsで利益確定というEAを実際に私が作って動かしたみた際の画像です。
この一連の流れが全て自動で、自分がチャートを見ていなくても永遠と行われていきます。
ただ、こんな風にちゃんとEAが自動で取引してくれるようにするためには、EAをしっかりプログラムして自分の思い通りにトレードしてくれるか確認していく必要があります。
プログラムなんてできない!という方も多いと思いますが、このブログ内でプログラミング入門としてEAのプログラミングの仕方を1から解説していますので参考にして頂けたらと思います。(上記画像のMACDプログラムもサンプルソースとして掲載しています)
また、EAを自作しなくてもEAを購入できるサイトや無料で貰えるキャンペーンなども後述していますので参考にして頂ければと思います。
EAのデメリットとメリット
私もMT4は使っていたのですが、EAについては全く使っていませんでした。EAっていう機能もあるんだなー、難しそうだなーと思っていた程度でした。
EAとか難しそうだしプログラムに任せるよりも自分でトレードした方が絶対良いトレードが出来る!と根拠の無い自信からEAを敬遠していました。
が!!!
私は裁量トレードの場合、どうあがいてもやりたいトレードが守れないという形でメンタル面に決定的な問題がありました。

結局、鋼のメンタルである(そもそもメンタルという概念が無い)EAに頼った所、とても納得のいくトレードが出来ているといった状態です。
※注 納得のいくトレードはEAがやってくれているだけですが・・・
そんな私が考えるEAのメリットとデメリットを以下に挙げています。
メリットとデメリットを天秤にかけると、やはりメリットの方がかなり大きかったなという印象です。
EAを行ううえでのデメリットは、自作目線と購入目線で少し違いますのでわけて記載しています。
デメリット(自作目線)
自分でEAをプログラミングしていく自作目線では大きく3つのデメリットがあります。
- 時間と労力が結構かかる
- ロジックとして実現が困難な場合妥協する必要がある
- FX業者が限られる
1.時間と労力が結構かかる
EAを開始するまでに時間と労力が結構かかります。その中の大部分を占めるのが、EAのプログラムです。
EAはMQL4という MT4用プログラム言語を使ってプログラムする必要があります。自分のほぼほぼ思った通りにトレードしてくれるものに仕上げるには結構な時間も労力も必要となります。あと誤発注が無いか、急な変動にも対処できるか等のテストも必要になってきますがここら辺はたいして時間はかからないでしょう。
あと一番重要な、稼げるロジックを見つける・稼げるEAに仕上げるのに時間がかかります。
2.ロジックとして実現が困難な場合妥協する必要がある
これはEAを自作する人限定のデメリットですが、こういった時にエントリーしたいという条件が複雑になれば複雑になるほどプログラムも複雑になってきます。例えば、サポートラインを抜けたあとすぐにエントリーするようなものであれば比較的簡単にプログラムできますが、サポートラインを抜けたあと戻ってきたところでエントリーしたいという1テンポ遅らせたエントリー方法の場合、プログラムは一気に複雑になります。
ですので、EAを運用する場合は前者のサポートラインを抜けたあとすぐにエントリーという手法に妥協することも考えないといけないという事です。
3.FX業者が限られる
EAを使うことができるFX業者は限られています。どのFX業者でもEAが使えるというわけではないので、EAが使えるFX業者及び自分のEAに合ったFX業者を探す事も重要になってきます。
ただ、このサイトで私が使っているFX業者を含め、EAを使う事ができる国内FX業者を紹介していますので参考にして頂けたらと思います。
デメリット(購入目線)
EAを購入する目線では大きく4つのデメリットがあります。
- EAを購入する初期費用がかかる
- EAのトレード内容を完全に理解することは不可能
- 購入したEAの調子が悪い時の対策が限られる
- FX業者が限られる
1.EAを購入する初期費用がかかる
EAを自作せず購入する場合、購入費用がかかります。EAは安いものでも1万円~という感じで高いもので5万円といったEAも存在するため初期費用がかかります。
ただ、儲かって確定申告が必要になった場合はEA代は経費として計上できる事が殆どなので儲かればめちゃくちゃ気になるという部分でもありません。
2.EAのトレード内容を完全に理解することは不可能
販売されているEAは、メインとなるトレード手法について説明してくれているものもありますが、なぜここでロングエントリーしたの?という明確な理由が分からない場合が結構あります。
なので、「なぜここでロングエントリーしたの?」という状態で負けが続いてくると、メンタル的に不安になってきます。
3.購入したEAの調子が悪い時の対策が限られる
2.でも記載しましたが、「なぜここでロングエントリーしたの?」という状態で負けが続いてくるとEAを止める、又はEA製作者に質問して問題解決してもらうという事ぐらいしかできません。
迅速に対応してくれるEA製作者さんもおられますが、なかには全然対応してくれない製作者さんもいるので、EAを止めるだけ止めてFXに手が出せない状態に陥る事があります。
私は自作派なので、「なぜここでロングエントリーしたの?」という状態には滅多になりませんが、もっと早くエントリー出来たんじゃないか、もう少し待った方がいいんじゃないかと思った場合、自分で修正して検証できるのでEAの挙動が不安でEAを止めるということはまずありません。
4.FX業者が限られる
これは、自作派も購入派も同じですがEAを使うことができるFX業者は限られています。どのFX業者でもEAが使えるというわけではないので、EAが使えるFX業者及び自分のEAに合ったFX業者を探す事も重要になってきます。(裁量でよく使われている、DMMやGMO等はEAが使えません)
ただ、私が自動売買で使っているFX業者を含め、良い国内FX業者は多数あります。このサイトでも国内FX業者を紹介していますので参考にして頂けたらと思います。
次ページでEAのメリットについて解説しています。メリットはかなり大きい!
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