はじめに
ここでは、スワップ情報をMT4のチャート上に表示する便利インジケータについて解説します。
MT4を扱うFX業者は、基本的に?水曜日→木曜日をスワップ3日分としているようで、この期間をまたぐようなポジションを持ってしまった場合、マイナススワップががっつり効いてしまって後悔する事がよくあります。
そこで、スワップ情報をチャート上に表示して意識していこうと思いシンプルに『スワップ情報を表示する』インジケータを自作しました。
インジケータの仕様
MT4が使えるほとんどのFX業者はスワップ値を取得することができるので、その値からチャート上(左上)に通貨辺りの買いスワップ、売りスワップを計算し表示するインジケータとなっています。
※デフォルトは10万通貨分のスワップですが、パラメータ設定で変更可能です
また、冒頭でも述べた3日分のスワップになる曜日(FXTF毎週水曜日から木曜日にかけて)は3倍にしています。
※デフォルトは水曜日から木曜日にかけてですが、これのパラメータ設定で変更可能です
あと、実際のスワップ値はロールオーバー時を仲値レートとして決めているようなので、実際のスワップ値と計算したスワップ値では若干の誤差が生じます。
※このインジケータは、特定のレート(MT4にインジケータを追加した時のレート、又は曜日が変わった時のレート)からスワップ値を算出しているため、仲値から大きく動いていた場合は実際のスワップ値と若干の誤差が生じます。
ファイルダウンロード
スワップポイントを表示する自作インジケータです。ダウンロードしてご利用下さい。
※ご利用になる際は、問題無く動作している事(公式のスワップ額と照らし合わせ)をご確認下さい
“CHK_Swap.ex4” をダウンロード CHK_Swap.ex4 – 1080 回のダウンロード – 9.77 KB動作確認済のFX業者
現在、以下のFX業者で動作確認済です。
- OANDA JAPAN(スワップタイプ:0 スワップ3日デー:3)
- FOREX EXCHANGE(スワップタイプ:0 スワップ3日デー:3)
- FXTF(スワップタイプ:1 スワップ3日デー:3)
- 外為ファイネスト(スワップタイプ:2 スワップ3日デー:3)
- デューカスコピージャパン(スワップタイプ:0 スワップ3日デー:3)
- XM(スワップタイプ:0 スワップ3日デー:3)
- Titan(スワップタイプ:0 スワップ3日デー:3)
- 楽天FX(取得NG ➡ HPからしか確認できない)
MT4にはスワップ計算タイプというものが4種類あり、FX業者毎に違うようです。
(0:pips, 1:決済通貨, 2:金利, 3:証拠金通貨)
スワップタイプ計算タイプが3のFX業者にまだ巡り合えていないので、3の業者だった場合は『スワップ計算できませんでした』という文言が出るようになっています。巡り合えたら更新しようと思います。※多分1と同じ?
また、基本的には対円(USDJPY,GBPJPY)やドルストレート(EURUSD,AUDNZD)等の通貨に対して動作確認済ですが、XMのGOLDも一応対応済です。(2024/03/28)
※参考情報
OANDA JAPANのデモ口座でスワップ値の動作確認(公式サイトのスワップ額と照らし合わせ)していたのですが、どうやらデモ口座はスワップの値がデタラメ?なのか公式サイト上のスワップ額と全く合いませんでした。
スワップ計算方法が(MODE_SWAPTYPEが0の場合)特殊なんだろうか?全くわからん!と思って諦めかけていたんですが、先日口座開設したのでライブ口座で確認したところ、適切なスワップ値を取ることできました。なので計算も問題ありません。
結局デモ口座で確認していたのがまずかったようです。なので、デモ口座で確認される方は注意してください。
使い方
ダウンロードしたファイルをMT4に展開してチャート上に反映してください。
展開、反映方法がわからない場合はこちら
パラメータ入力
パラメータの入力値として「day3_Swap」と「Tuuka_Tani」と「display_X」「display_Y」を設けています。
day3_Swap
何曜日に3日分のスワップが適用されるかはFX業者毎に違う(週ごとに違う?)と思うので、これで設定してください。デフォルト値は3(水→木)です。
※火→水の場合は2、木→金の場合は4としてください
MT4上で確認する方法は、気配値表示で確認したい通貨上で右クリック→「仕様」をクリックします。
仕様をクリックすると下記画面が表示されますので、赤枠の箇所が当該部分となります。
ここの値も、MarketInfo()で取れたら全自動で奇麗にまとまってよかったんですが、調べてみてもどうやら取れなさそう?なので断念しました。
Tuuka_Tani
スワップ計算に使う通貨単位です。デフォルト値は10(10万通貨)です。
display_X、display_Y
display_Xはスワップ情報を表示する、左右位置を設定できます。0で一番左で、数値をあげる毎に右側に移動します。
display_Yはスワップ情報を表示する、上下位置を設定できます。0で一番上で、数値をあげる毎に下側に移動します。
解説
スワップタイプの取得について
スワップタイプを、MarketInfo(Symbol(),MODE_SWAPTYPE);で取得しています。0:pips, 1:決済通貨, 2:金利, 3:証拠金通貨の4種類あります。
このスワップタイプが違うとスワップの計算方法が変わってきますのでスワップタイプ毎に計算方法をわけています。
ポイントとなっていれば0、USD等通貨名が書いてあれば1、パーセント表示となっていれば2です。私が利用している、FX業者で3が無いので3は未対応です。
※今後出てきたら追加します
クロス円、ドルストレートで分別
クロス円、ドルストレートで計算方法が若干違うので計算を分けています。
スワップを確認する、通貨名をチェックしJPYという文言が入っていればクロス円、JPYが入っていなければドルストレートとしています。
ドルストレートの場合、クロス円のレートが必要(EURUSDのスワップ値は、EURJPYのレートが必要)なのでクロス円のレートも見ています。
さいごに
以上が、スワップ情報をチャートの左上に表示するインジケータの内容となります。対円でのショートなどわりとスワップが厳しいので作成にいたりました。
このインジケータを実際に使われる場合は、ご利用のFX業者の公開しているスワップ値と合っているか軽く確認してから使われるようお願いします。
※ オススメ記事(EAが使える国内FX業者の一覧)
コメント
シンプルなスワップ表示のインジケーターを探していてたどり着きました
理想としていたインジでとてもいいのですが、表示位置の変更ってできないんでしょうか?
使ってるEAのコメントが同じ場所に表示されるので判読できない時がちょくちょくあるんです
せっかくいいものを見つけたので解決策などあればお教え願えませんでしょうか?
とっととさん
パラメータ設定で表示位置を変更できるようにしました。
(display_X)で左右位置、(display_Y)で上下位置を変更できます。
display_の値を60ぐらいにして頂くと少し下に表示されるようになり文字被りを防げると思いますので最新のファイルを同一ボタンからダウンロードして試してみてください。
※ダウンロードファイルを最新に差し替えました
素早い対応感謝です!!!
難平の回数によって、
売買判断のマルチタイムフレームの枠を変えていくEAを作ったら、
驚きの結果が出ました、。
作ってもらえませんか?
現在お手持ちのEAでは不十分という事でしょうか?
詳細はお問合せからして頂ければお返事いたします。
素晴らしいインジで有難く使わせていただいてるんですが、時々表示がずっと0のままの時があります
対処法などありましたらご教授願えますか?
けいじさん
初めまして、ご利用有難うございます。
ずっと0の場合は、スワップを表示しているチャートの時間足を5分足→15分足等に変えて頂くと再読み込みしますのでもしかしたら数値が出てくるかもしれません。
あと、利用しているMT4はどこのMT4を利用されていますか?もしかしたら想定外のスワップ計算方法を採用している可能性があるので、その場合はずっと0になってしまうかもしれません。
XMのゴールドがほとんど表示されないんですよね
何度か表示されてるところを見たことはあるんですが。。。
なるほど、ゴールドですか。
通貨名称を(USDJPY等)基本6文字で考えていました。XMのゴールドを見たことろGOLDとなっており、ここで問題が起きてそうです。多分直せるので直してみますね。
ゴールドも表示されるように対応しました。