はじめに
この記事では、2022年3月に1回の裁量トレードで約350pips(約40万円)の損失を出した私の実体験と反省をお届けします。
なぜ損切りが遅れたのか、どんな心理状態だったのか。
その後どう立ち直り、どうトレード方針を見直したのか──。
これからFXを学ぶ方や、裁量トレードで「またやってしまった…」という経験のある方にとって、少しでも役立つヒントになれば幸いです。
戦争による急変|裁量ショートが大炎上
2022年の初頭、私は順調なトレードを続けていました。
「最近の相場はわかりやすいな」と少し慢心もありました。
そんな中、突如起きたロシア・ウクライナ戦争。
私は「リスクオフでドル円は下がるはず」と考え、114.797でショートエントリー。
損切りは116.400あたりを想定していましたが、ストップロスは設定しておらず……。

これが、11日間の地獄の始まりでした。
思考停止と祈りの11日間
エントリー後、ドル円は予想に反して上昇。
116円台を軽々と突破し、117円、118円へと進んでいきました。

私は、
「どこかで調整が入るはず」
「戻ってきたら切ろう」
と根拠のない期待を抱き続け、損切りできずにいました。
夜も眠れず、ただチャートを眺めて「下がれ」と祈る日々。
損切りの大切さを誰よりもわかっていたはずの私が、一番やってはいけない行動を取ってしまっていたのです。
奇跡の損切りと再起
ついに相場が118円から117円台に少し下げたとき、私はようやく自分の中で損切りの根拠を見つけ出しました。

118.321で損切り決済。約350pips、11万通貨で約40万円の損失。
それでも、あのまま持ち続けていたら125円を超えてさらに悲惨なことになっていたはずです。

「過去の自分なら絶対に損切りできてなかった」
そう思えるだけでも、成長はあったのかもしれません。
なぜ失敗したのか?トレードの反省点
今回の失敗の最大の原因は、以下の2点に集約されます:
- 明確な損切りルールを決めずにエントリーした
- 「下がるだろう」という希望的観測に依存した
ストップロスはエントリー前に必ず設定すべき。
そう何度も自分に言い聞かせていたのに、実際のトレードでは油断と感情が勝ってしまいました。
損切り後、どう立て直したか
私は「ドテン派」なので、損切りした後はすぐに目線を切り替えました。
今回もロング目線に変え、トレンドに乗ったトレードで損失を徐々にカバー。

損失以上の利益を出す事に成功しました。

もちろん、すべてがうまくいったわけではありませんが、
「自分の損切りに意味を持たせたい」
という気持ちが、冷静さを取り戻す助けになりました。
初心者時代の失敗と今回の共通点
実は、私がFXを始めたばかりの2010年頃にも似たような経験をしています。

当時、ドル円がどんどん下がり続け、75円でロスカット・退場。
一時は1000万円の利益が出ていたものの、最終的に投資元本300万円をすべて失いました。
「80円は切らないだろう」
「いつか戻るだろう」
そう信じたまま、ポジションを握り続けた結果でした。
今回の2022年の失敗にも、その頃と同じ**“希望に頼るトレード”**の影がありました。
失敗から得た教訓
- 相場に絶対はない
- 損切りは機械的に行うもの
- 「戻るだろう」という期待は、最大の敵
一つの損切りが、次のトレードの精度を高めてくれます。
「損切り=負け」ではなく、「損切り=再スタート」です。
今、ドル円のショートは危険?
この記事を書いている今現在、ドル円は再び高値圏を更新中。
「さすがに130円はないでしょ?」と考えてショートを握り続けるのは、あのときの私と同じ過ちです。
世界情勢が不安定な今こそ、
明確な根拠のないポジションは捨てる勇気が必要です。
さいごに:FXは“心”との戦い
裁量トレードの難しさは、手法ではなくメンタルコントロールにあります。
もしあなたが今、
- 損切りできずに含み損に悩んでいる
- 判断がブレてエントリーが遅れている
- FXが怖くなってきた
という状況であれば、一度立ち止まって「なぜそのポジションを持っているのか」を見直してみてください。
そして、**自分の代わりに淡々と売買してくれるEA(自動売買)**という選択肢も、視野に入れてみてください。
人間の感情に左右されないトレードは、学びと収支の安定の両面で助けになります。
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