本サイトではこれまで、自作EAや市販EAを含め、複数のEAを検証・運用してきました。
その中で、現在の主力として実運用しているのが「AC RUSH(AUDCAD)」です。
AC RUSHは、ナンピン型EAという特性を持ちながらも、
相場環境やリスクを考慮した設計を重視して開発・運用しています。
短期的な派手さよりも、想定外の動きにどう対応するかを重視したEAです。
本記事では、AC RUSHを「なぜ現在の主力として採用しているのか」という視点から、
設計思想・運用成績・リスク面を整理して解説します。
EA選びの参考情報としてご覧いただければ幸いです。
AC RUSHとはどんなEAか
AC RUSHは、AUDCADを対象としたナンピン型の自動売買EAです。
一度のトレードで大きな利益を狙うのではなく、
相場の値動きを段階的に捉えながら、利益を積み上げていく設計になっています。
ナンピン型EAというと、
「含み損が膨らみやすい」「最終的に全損するのではないか」
といった不安を持たれがちですが、
AC RUSHではその点を前提条件として設計しています。
具体的には、
・含み損が一定水準に達した場合の挙動
・ポジション数が増えすぎないための制御
・資金に対して無理のないロット設計
これらを組み合わせることで、
想定外の相場でもダメージを限定することを重視しています。

上図は、口座資金に対して含み損が一定割合に達した場合のイメージです。
AC RUSHでは、含み損が拡大し続ける状況を放置せず、
一定条件に達した段階で全ポジションを整理する設計になっています。
これは「絶対に損をしない」という意味ではありません。
しかし、ナンピン型EAにありがちな
資金を回復不能な状態まで引き延ばす動きを避けるための考え方です。
損失を早めに確定させる代わりに、
次の相場環境で再スタートできる余地を残す。
その点を重視した設計です。

もう一つの図は、資金を段階的に積み上げていくイメージです。
AC RUSHは、短期間で資金を倍増させることを目的としたEAではありません。
相場環境に左右されながらも、
大きなドローダウンを避けつつ、
時間をかけて資産を増やしていくことを想定しています。
そのため、
・利益が伸びるまで時間がかかる
・派手な成績に見えにくい
と感じる方もいるかもしれません。
一方で、急激な変動に耐えられる設計を重視しているため、
長期的な運用を前提としたEAといえます。
現在の運用状況(フォワード途中経過)
AC RUSHは、現在ゴゴジャンにてフォワード運用を開始したばかりの段階です。
そのため、本章では「確定した成績」を示すものではなく、
現時点で確認できている運用状況や挙動を整理して解説します。
フォワード運用はまだ初期段階であり、
EAの優劣や安定性を判断するには十分な期間ではありません。
あくまで、設計どおりの動きをしているかという観点でご覧ください。
フォワード運用の前提条件
まず、現在のフォワード運用における前提条件を整理しておきます。
・運用開始:ゴゴジャンにてフォワード運用中
・通貨ペア:AUDCAD
・ロット設定:資金に対して抑えめの設定
・完全放置ではなく、定期的に状況を確認
AC RUSHは、短期間で結果を出すことを目的としたEAではないため、
初期段階から強い数字を期待する運用は想定していません。
現時点で確認できている挙動
フォワード運用を通じて、現時点で確認できている挙動としては、
概ね設計どおりの動きをしている印象です。
エントリーは過度に頻発することはなく、
相場の動きを見ながら段階的にポジションを構築します。
ナンピンが入る場合も、無制限にポジションを増やす挙動は見られていません。
また、利確・損切りについても、
想定していた条件に沿って処理されており、
突発的な動作や不自然な挙動は確認されていません。
直近のフォワード推移から見える特徴
以下は、直近のフォワード運用における収益推移です。
あくまで途中経過であり、確定した成績を示すものではありません。

直近のフォワード推移を見ると、
一時的に含み損が拡大する局面はあるものの、
ナンピンを過剰に重ねることなく、最終的に利益で着地している点が確認できます。
特に注目したいのは、
含み損が発生している間も無制限にポジションを増やさず、
一定の範囲で耐えたうえで、相場の戻りを捉えて利益確定している点です。
ナンピン型EAとしての「耐え方」
ナンピン型EAというと、
含み損が発生した際にポジションを積み増し続け、
結果的にリスクが一気に膨らむケースも少なくありません。
一方で、AC RUSHの直近の挙動を見る限り、
「とにかくナンピンで押し切る」という動きではなく、
あらかじめ想定された範囲内でのみポジションを構築し、
相場の回復局面を待つ設計になっていることが分かります。
含み損=失敗ではないという考え方
この推移から分かるのは、
含み損が出た時点でEAの良し悪しを判断するべきではない、という点です。
ナンピン型EAにおいては、
一時的な含み損は運用上避けられない要素のひとつです。
重要なのは、その含み損をどのように管理し、
最終的にどう着地させるかというプロセスになります。
現段階で言えること・言えないこと
もちろん、フォワード運用はまだ初期段階であり、
この動きが今後も常に再現されると断定することはできません。
ただし少なくとも現時点では、
・ナンピンが制御されていること
・想定外にポジションが膨らんでいないこと
・結果として利益で着地していること
これらが確認できており、
設計思想どおりの挙動をしている点は評価できるポイントといえます。
AC RUSHのリスクと注意点
ここまでAC RUSHの設計思想やフォワード途中経過を紹介してきましたが、
大前提としてリスクのないEAは存在しません。
特にAC RUSHはナンピン型EAであるため、事前に理解しておくべき注意点があります。
なお、ナンピンやマーチンゲールといった手法は、
「危険な手法」と一括りにされがちですが、
実際には手法そのものよりも、設計や制御の考え方が結果を大きく左右します。
EAにマーチンゲール法を取り入れてみた結果|設計次第で明暗が分かれる理由【検証レポート】
ナンピン型EAに共通するリスク
AC RUSHに限らず、ナンピン型EAには次のような特性があります。
ナンピン型EAに共通するリスク
AC RUSHに限らず、ナンピン型EAには次のような特性があります。
- 一時的に含み損を抱える期間が発生しやすい
- 相場が一方向に強く進むと、耐える時間が長くなる
- 資金やロット設定を誤ると、リスクが急激に高まる
ナンピン型EAは「含み損=失敗」ではなく、
含み損を前提に、最終的にどう着地させるかが重要になります。
途中の数値だけで判断しない視点が必要です。
最も注意すべき点:急変動相場とロット設定
ナンピン型EAにとって最も注意すべきなのは、
重要指標や突発ニュースによる急激な相場変動です。
AC RUSHは、含み損を放置しない設計(一定条件で整理する考え方)を採用していますが、
それでも相場状況によっては損失が確定する局面は発生します。
「損失を完全に防ぐEAではない」点は必ず理解しておいてください。
また、ロットを上げすぎると、
同じEAでも別物のリスク特性になります。
AC RUSHの安全性は、最終的には運用者側のロット管理に大きく依存します。
メンタル面と運用環境について
ナンピン型EAでは、含み損が見える時間がゼロになることはありません。
そのため、含み損を見て途中で止めてしまうケースが多くなりがちです。
AC RUSHは初心者向けに設計していますが、
「含み損=異常ではない」という考え方には慣れる必要があります。
また、EAの挙動はスプレッド拡大や約定環境、
VPSや回線の安定性にも影響を受けます。
EA本体だけでなく、運用環境も含めて管理する意識が重要です。
なお、フォワード運用はまだ初期段階のため、
EAの安定性を断定できる段階ではありません。
現時点では設計どおりの挙動をしているかを確認している段階と考えてください。
AC RUSHの現実的な運用方法と資金管理
AC RUSHは、初期設定のままで運用できることを前提に設計されたEAです。
多くの市販EAのように、細かなパラメータ調整を前提とした作りではありません。
そのため、EA初心者の方でも、
「どこをどう触ればいいのか分からない」という状態になりにくく、
まずは設計どおりの挙動を確認しながら運用できることを重視しています。

ここでは、運用前に知っておいてほしい
最低限の設定項目と考え方を整理します。
初期ロットについて
AC RUSHの初期ロットは、0.01に設定されています。
口座資金に応じて変更することは可能ですが、
基本的には初期設定のまま運用することを想定しています。
このEAは、
「最初からロットを上げて利益を最大化する」設計ではありません。
あくまで、ナンピンを含めた全体のリスクバランスを重視しています。
初心者の方は、
まずはロットを触らず、初期設定のまま挙動を確認する運用がおすすめです。
全損切り【資産%】について
AC RUSHには、
含み損が口座資金に対して指定した割合に達した場合、すべてのポジションを強制決済する
「全損切り(資産%)」の仕組みが組み込まれています。
これは、AC RUSHにおける
最終的な安全装置です。
ナンピン型EAは、
相場が想定以上に一方向へ進んだ場合、
含み損が回復不能な水準まで膨らむリスクがあります。
この全損切りは、
そうした状況を強制的にリセットするための保険として設計されています。
「絶対に損をしない」ための機能ではなく、
致命的な状態を避けるための仕組みと考えてください。
全損切りからの余裕【%】について
AC RUSHには、
全損切りに到達する手前の段階で新規ナンピンを停止するための
「全損切りからの余裕(%)」という設定があります。
これは、
「ナンピンした直後に全損切りが発動する」
といった事態を防ぐための設計です。
含み損がある程度まで拡大した段階で、
それ以上ポジションを増やさず、
リスクを抑えたまま相場の戻りを待つ動きになります。
ナンピン型EAにありがちな、
「最後までナンピンを重ね続けてしまう構造」にならないよう、
あらかじめブレーキをかける役割を持っています。
ナンピン回数【絶対上限】について
AC RUSHでは、
ナンピン回数に理論上の上限が設定されています。
この上限回数は、
ロング(買い)とショート(売り)でそれぞれ別々に管理されており、
初回のエントリーポジションも回数に含まれます。
なお、この回数は
「安全制御としての最終上限」です。
実際のナンピン回数は、口座資金や相場状況によって毎回異なります。
無制限にナンピンを重ねる設計ではなく、
あらかじめ決めた範囲内でのみポジションを構築する
という思想が反映されています。
ロット増加金額【複利運用】について
AC RUSHには、
口座残高に応じて初期ロットを段階的に増やす
「複利設定」があります。
初期設定では、
複利設定はOFF(0)になっており、
口座資金が増えてもロットが自動で上がることはありません。
複利設定を有効にした場合、
設定した金額ごとに、
初期ロットが +0.01 ずつ増加します。
例として、
複利設定を「250万円」にした場合、
口座資金が250万円に達すると、初期ロットが +0.01 されます。
この複利は、
急激にロットが増える仕組みではありません。
不安な方は、初期設定(OFF)のままでまったく問題ありません。
まずは固定ロットで挙動を理解し、
運用に慣れてから検討する位置づけの機能です。
利確は「一括決済」を前提とした設計
AC RUSHの利確は、
各ポジションを個別に決済していく方式ではありません。
あらかじめ設定された利確価格に対して指値注文を置き、
保有しているすべてのポジションをまとめて決済する設計になっています。
これは、ナンピン型EAで起こりがちな、
「どのポジションが、いつ、どの価格で決済されるのか分かりにくい」
という状態を避けるための考え方です。
利確ポイントを最初から明確にしておくことで、
運用中に判断がブレたり、
途中で手動介入したくなる状況を減らすことを目的としています。
ナンピン型EAは、
エントリーよりも「出口の考え方」が重要になります。
AC RUSHでは、利確をシンプルに一括で行うことで、
運用状況を把握しやすくし、精神的な負担を抑える設計を採用しています。
まとめ
今回は、実運用しているEA「AC RUSH(AUDCAD)」について、
設計思想とフォワード途中経過をもとに、現時点で確認できる特徴を整理しました。
AC RUSHはナンピン型EAではありますが、
無制限にポジションを増やして押し切るタイプではなく、
想定外の相場でもダメージを限定することを重視した設計になっています。
また、フォワード運用はまだ初期段階のため、
成績を断定することはできません。
ただし現時点では、
・ナンピンが過剰になっていない
・含み損局面でも一定範囲で耐え、戻りで着地している
・設計どおりの挙動が確認できている
という点が、途中経過として見えているポイントです。
ナンピン型EAは、短期の成績だけで判断するのが難しい反面、
資金管理や設定が適切であれば、安定運用につながる可能性もあります。
本記事が、EA選びの参考情報として少しでも役立てば幸いです。
※ 本EAは投資成果を保証するものではありません。
運用の際は、ご自身の判断と責任のもと、余裕資金で行ってください。







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