「複数のポジションを持っている状態で、さらに積み増したら証拠金維持率はどうなる?」
「価格が逆行した場合、どこまで維持率が下がるのか事前に確認したい」
そんなときに、現在のMT4口座を基準として将来の証拠金リスクを確認できるのが、 MT4証拠金リスクシミュレーターです。
このインジケーターは、チャート上の実際の複数ポジション・建値・lotを読み取り、 今後さらにポジションを積み増した場合の証拠金維持率や、 価格が逆行した場合の推定含み損益・ロスカットリスクなどをシミュレーションします。
MT4口座の状態を読み取り、「この先どうなるか」を確認するための無料インジケーターです。
※Webブラウザ上で簡単に計算したい場合は、 FX証拠金維持率・積み増しシミュレーター も利用できます。Web版は1つの裁量ポジションを基準とした簡易計算、MT4版は実際の複数ポジションを使った確認向けです。
| 対応環境 | MetaTrader 4(MT4) |
|---|---|
| 種類 | カスタムインジケーター |
| 価格 | 無料 |
| 複数ポジション | 対応 |
| BUY / SELL | 片方向を選択してシミュレーション |
| 注文機能 | なし |
MT4証拠金リスクシミュレーターとは
MT4証拠金リスクシミュレーターは、 現在保有しているポジションを基準に、将来の価格変化や積み増しによる証拠金リスクを確認するためのインジケーターです。
一般的な証拠金シミュレーターでは、建値やlotを手入力して計算するものが多いですが、 MT4版では現在の口座から対象ポジションを読み取ります。
そのため、たとえば同じUSDJPYのBUYでも、
- 150.000で0.01lot
- 150.300で0.02lot
- 150.700で0.01lot
のように建値やlotが異なる複数ポジションを保有している状態でも、 それぞれを個別に反映してシミュレーションできます。
MT4版では単純な「平均建値×合計lot」だけで処理するのではなく、 対象となる各ポジションの実際の建値・lotを使って将来価格での含み損益を計算します。
MT4証拠金リスクシミュレーターで確認できる7つの機能
パネル内では、現在の口座状態から将来の積み増し・証拠金維持率の到達価格・緊急積み減らしまでまとめて確認できます。 主な機能は以下の7項目です。
1. 口座・ポジション情報
パネル上部には、現在のMT4口座から取得した 残高・有効証拠金・使用証拠金・現在価格・レバレッジ・1lotあたり必要証拠金 などを表示します。
あわせて、チャートと同じ通貨ペア・選択方向について、 裁量で保有している基幹ポジションとEAによって追加されたポジションを読み取ります。
複数の裁量ポジションがある場合も、 それぞれの実際の建値・lotを保持したままシミュレーションへ反映します。
他通貨ペアや反対方向のポジションは直接のシミュレーション対象には含めませんが、 使用証拠金や有効証拠金など、現在の口座全体の状態には影響します。
2. シミュレーション条件
現在のシミュレーションに使用している条件をパネル上部に表示します。
主に確認できるのは、
- 追加するlot
- 積み増しを開始する証拠金維持率
- ポジション増加ごとの必要維持率の加算値
- 積み増し価格の間隔
- 最大管理ポジション数
- 最大合計lot
- 緊急積み減らしを想定する維持率
などです。
シミュレーションするBUY / SELL方向は、インジケーター側の管理方向で指定します。 対応する証拠金管理EAと同じチャートで利用している場合は、 EAとの連携状態や対応する上限条件、Pro版ではSET整合状態も確認できます。
3. 積み増しシミュレーション
現在の実ポジションから先へ、 設定した条件で順行方向へポジションを追加した場合の状態を段階ごとに表示します。
表では主に、
- 積み増し段階
- 追加する建値
- 追加lot
- 積み増し後の合計lot
- その段階で必要となる証拠金維持率
- 積み増し直前の推定証拠金維持率
- 対象ポジション全体の推定合計含み損益
を確認できます。
最初の積み増し価格を決める起点は、
- BUY:裁量ポジションの中で最も高い建値
- SELL:裁量ポジションの中で最も低い建値
です。
すでにEAで追加されたポジションが存在する場合は、 最後に追加されたEAポジションの建値を起点として、次の積み増し価格を計算します。
新しく追加されるポジション自体は、その価格でエントリーした直後なので損益はほぼ0ですが、 それ以前から保有しているポジションには価格変化による損益が発生します。
そのため表示される推定含み損益は、 その段階で保有している管理対象ポジション全体の推定合計含み損益 です。
さらに先の段階がある場合は「前ページ」「次ページ」で切り替えて確認できます。
4. 緊急積み減らしシミュレーション
証拠金維持率が設定した危険水準まで低下した場合に、 EAで追加したポジションを減らすと維持率がどのように変化するか を確認できます。
積み減らしは、当サイトの証拠金管理EA Proで採用している LIFO(後から追加したポジションを先に減らす) を想定しています。
表では、
- 決済する順番
- 対象となるEA追加ポジション
- 建値
- 積み減らしを行う想定価格
- lot
- 確定損益
- 決済後の推定証拠金維持率
を確認できます。
なお、基幹となる裁量ポジションをインジケーターが決済することはありません。 この画面も実際に決済を行うものではなく、積み減らした場合の結果を確認するためのシミュレーションです。
FREE版の証拠金管理EAには自動積み減らし機能はありません。 インジケーター上では参考として緊急積み減らしシミュレーションを確認できますが、 実際の自動積み減らしはPro版EAの機能です。
5. 証拠金維持率 到達価格シミュレーション
現在または指定した積み増し段階のポジション構成を基準に、 証拠金維持率が各水準へ到達する推定価格を逆算できます。
現在の証拠金維持率より高い目標値は順行方向、 低い目標値は逆行方向として計算し、価格差には「順」「逆」を表示します。 そのため、下落・上昇リスクだけでなく、維持率が改善する側の価格も同じ表で確認できます。
表では、
- 目標証拠金維持率
- その維持率へ到達する推定価格
- 起点からの順行 / 逆行幅
- 推定合計含み損益
- 推定有効証拠金
を確認できます。
「段階-」「段階+」で計算の開始段階を変更できるため、 現在の保有状態だけでなく、EAを5本追加した後、 10本追加した後といった将来のポジション構成から到達価格を比較できます。
積み増しは「最低積み増し価格間隔」と「必要証拠金維持率」の両方を満たした価格で判定します。 一方、到達価格シミュレーションは指定した証拠金維持率そのものになる価格を逆算するため、両者は異なる場合があります。
ロスカット条件や証拠金計算方法はFX業者・口座タイプ・商品によって異なります。 表示値は将来を保証するものではなく、資金管理を考えるためのシミュレーション値として利用してください。
6. 証拠金管理EA用SETの保存
現在シミュレーションしている条件を、 証拠金管理EAで読み込めるSETファイルとして保存できます。
単体モードではMT4 証拠金管理EA Pro向けのSETを作成し、 FREE版EAと連携している場合はFREE版で利用できる設定として保存します。
保存先はMT4の MQL4\Files です。
シミュレーターで作成したSETを証拠金管理EA Proへ読み込むと、 EA側でシミュレーター作成時の資金管理条件と現在のEA設定が一致しているか確認できます。
正しく反映されている場合はEA側に「SET整合OK」、 同じチャートのシミュレーター側には「EA反映済み:SET整合OK」と表示されます。
SET作成後に積み増し基準、Gap、lot、上限、緊急積み減らし条件などを変更した場合は、 シミュレーターからSETを再生成してください。
Pro版ではSETが未読込、または資金管理条件に不一致がある場合、新しい積み増しを停止します。 既存リスクを減らすための緊急積み減らし管理は継続します。
シミュレーターから保存するSETでは、通常運用向けにDebugModeをfalseとして出力します。
シミュレーションの次へ
確認した資金管理条件を、そのまま実運用へ
MT4証拠金リスクシミュレーターで確認した 積み増し条件・証拠金維持率・緊急積み減らし条件は、 EA用SETとして保存できます。
MT4 証拠金管理EA Proでは、そのSETを読み込み、 裁量で建てた基幹ポジションを起点として 「証拠金維持率+価格間隔」による自動積み増しを行います。
さらに、証拠金維持率が設定した危険水準まで低下した場合は、 EAが追加したポジションを新しいものから自動で積み減らす こともできます。
7. パネルの開閉
シミュレーターを確認しないときは、 右上の「閉じる」をクリックするとパネル全体をコンパクトに収納できます。
収納後は、 シミュレーター名・利用モード・通貨ペア・BUY / SELLと 「開く」ボタンだけを残した最小表示になります。
再度「開く」をクリックすると元のパネルへ戻ります。
開閉しても、
- 積み増し表の表示ページ
- 到達価格シミュレーションの開始段階
- 管理方向
- EAとの連携状態
などは維持されるため、チャートを確認したいときだけ一時的に収納できます。
Web版シミュレーターとの違い
当サイトでは、ブラウザだけで使える FX証拠金維持率・積み増しシミュレーター も公開しています。
どちらも証拠金リスクを確認するためのツールですが、用途が異なります。
| 比較項目 | Web版 | MT4版 |
|---|---|---|
| インストール | 不要 | MT4へ導入 |
| 裁量ポジション | 1つ | 複数対応 |
| 建値・lot | 手入力 | MT4から取得 |
| 現在の口座情報 | 手入力 | 実口座から取得 |
| 積み増し試算 | ○ | ○ |
| 到達価格・逆行リスク | ○ | ○ |
| 緊急積み減らし試算 | ― | ○ |
| 注文・決済 | なし | なし |
| おすすめ用途 | 運用前の簡易計画 | 実際の口座を使った確認 |
まだポジションを持っておらず、 「100万円なら何lot程度まで積み増せるか」といった事前計画をしたい場合はWeb版、 すでにMT4で複数ポジションを保有している場合はMT4版が向いています。
MT4証拠金リスクシミュレーターを無料ダウンロード
MT4証拠金リスクシミュレーターは無料で利用できます。
📥 MT4証拠金リスクシミュレーター をダウンロードMT4への導入方法
ダウンロードしたインジケーターは、通常のMT4カスタムインジケーターと同じ方法で導入できます。
- MT4を起動する
- 「ファイル」→「データフォルダを開く」を選択する
- MQL4 → Indicatorsフォルダを開く
- ダウンロードしたインジケーターファイルをコピーする
- MT4を再起動するか、ナビゲーター上で「更新」を行う
- 確認したい通貨ペアのチャートへインジケーターを適用する
シミュレーターはチャートの通貨ペアを基準として対象ポジションを確認します。 実際に確認したい通貨ペアのチャートへ設定してください。
複数ポジションの含み損益はどう計算される?
MT4版の大きな特徴が、 複数ポジションをそれぞれの実際の建値・lotで計算できることです。
たとえばBUYポジションを、
| ポジション | 建値 | lot |
|---|---|---|
| 1 | 150.000 | 0.01 |
| 2 | 150.300 | 0.02 |
| 3 | 150.700 | 0.01 |
のように保有している場合、 将来価格における損益を各ポジションごとに計算してから合算します。
そのため、Web版のように「1つの基幹建値」を入力する必要はありません。
積み増しの起点と損益計算の建値は別
ここで注意したいのが、 積み増し価格を決めるための「起点」と、含み損益を計算する「建値」は別 という点です。
最初の積み増し起点は、
- BUY:最も高い裁量ポジションの建値
- SELL:最も低い裁量ポジションの建値
を使用します。
一方、含み損益は特定の1つの建値へまとめるのではなく、 各ポジションの実際の建値とlotから個別に計算した損益を合計します。
BUYの裁量ポジションが150.000と150.700にある場合、 最初の積み増し起点は150.700ですが、 含み損益は150.000と150.700の両方をそれぞれ計算します。
FREE版・Pro版の証拠金管理EAにも対応
このインジケーターは単体でも使用できますが、 当サイトの証拠金管理EA FREE版・Pro版と組み合わせることも想定しています。
シミュレーションするBUY / SELL方向はインジケーター側で選択します。 対応EAを同じチャートで利用している場合は、EAとの連携状態や対応する上限条件を表示へ反映し、 Pro版ではSET整合状態も確認できます。
| 使用状態 | シミュレーター |
|---|---|
| EAなし | 単体シミュレーターとして使用 |
| FREE版EA | FREE版の最大5ポジション仕様などを反映 |
| Pro版EA | Pro版の運用確認・SET保存・SET整合状態の確認に使用 |
FREE版EAでは、基幹ポジションを含めた管理ポジション数が最大5ポジションとなるため、 シミュレーション上でもこの上限を反映します。
無料で次のステップへ
シミュレーションした条件で、自動積み増しを試す
MT4証拠金管理EA 無料版(FREE版)では、 裁量で建てた基幹ポジションを起点として、 「証拠金維持率+価格間隔」の両方を満たした場合に 順行方向へ自動でポジションを追加します。
FREE版は基幹ポジションを含めて最大5ポジションまで対応。 危険水域では通知のみ行い、自動積み減らしは行いません。
なお、FREE版に自動積み減らし機能はありませんが、 MT4証拠金リスクシミュレーター上では 緊急積み減らしを行った場合の参考シミュレーション を確認できます。
FREE版EAとの連携時には、 シミュレーター上からPro版の詳細ページへ移動できる案内ボタンも表示されます。
このツールから注文や決済は行われません
MT4へ導入するツールということで、 「勝手に注文されないか?」と心配になる方もいるかもしれません。
MT4証拠金リスクシミュレーターはインジケーターであり、 ポジションの新規注文・追加注文・決済は行いません。
あくまで、
- 現在どの程度のポジションを保有しているか
- さらに積み増した場合どうなるか
- 相場が逆行した場合どうなるか
- 危険水準でポジションを減らした場合どうなるか
を確認するためのツールです。
将来価格の証拠金維持率は推定値です
シミュレーターでは、現在のMT4口座から取得できる証拠金情報を基準に将来状態を計算します。
ただし、MT4からは「将来価格になった場合の1lotあたり必要証拠金」を直接取得できません。
そのため本ツールでは、 現在の1lotあたり必要証拠金を基準として将来価格でも計算しています。
実際には為替レート・レバレッジ・証拠金率・ブローカー仕様などによって必要証拠金が変化する場合があります。
シミュレーションでロスカット水準ぎりぎりまで使うことを推奨するツールではありません。
他の通貨ペアを保有している場合の注意点
シミュレーターが直接管理対象として読み取るのは、 チャートと同じ通貨ペア・選択した方向のポジションです。
一方、証拠金維持率そのものは口座全体の数値です。
たとえばUSDJPYをシミュレーションしている口座でEURUSDやGOLDも保有している場合、 それらのポジションが使用している証拠金や損益も口座全体へ影響します。
本ツールでは現在の口座状態を基準に計算しますが、 他のポジションまで同時に大きく変動した場合は、 実際の証拠金維持率とシミュレーション値に差が生じる可能性があります。
証拠金管理EAと組み合わせる場合も、 基本的には1口座・1通貨ペア・1方向での管理をおすすめします。
Web版→MT4版→証拠金管理EAという使い方がおすすめ
当サイトでは、証拠金管理を次の流れで確認できるようにしています。
STEP 1 Web版
まだポジションを持つ前に、資金・lot・積み増し条件を簡易シミュレーション
STEP 2 MT4証拠金リスクシミュレーター
実際のMT4口座と複数ポジションを使って将来リスクを確認
STEP 3 証拠金管理EA FREE版
維持率+価格間隔による自動積み増しを最大5ポジションまで試す
FREE版を見る
STEP 4 証拠金管理EA Pro
ポジション上限の拡張や、危険水準での自動積み減らしまで含めて運用
MT4証拠金リスクシミュレーターのFAQ
はい。対象通貨ペア・選択方向の複数ポジションを読み取り、それぞれの実際の建値とlotを使って将来価格での含み損益を計算します。
基本的にはBUYまたはSELLの片方向を選択してシミュレーションします。証拠金管理EAも片方向管理を前提としているため、管理したい方向ごとに確認してください。
いいえ。MT4証拠金リスクシミュレーター自体に注文・決済機能はありません。現在の口座情報を読み取り、将来の証拠金リスクを表示するためのインジケーターです。
Web版は1つの裁量ポジションを基準に手入力で計算する簡易シミュレーターです。MT4版では実際の口座情報と複数ポジションの建値・lotを読み取り、より実運用に近い状態で確認できます。
はい。EAが入っていない状態でも単体の証拠金リスクシミュレーターとして利用できます。裁量で複数ポジションを保有している場合の確認にも使用できます。
いいえ。FREE版EAは危険水準の通知には対応しますが、自動積み減らしは行いません。MT4証拠金リスクシミュレーターでは積み減らしを行った場合の参考結果を確認できます。
MT4 証拠金管理EA Proへシミュレーターで作成したSETを読み込み、資金管理条件が一致している状態です。EA側に「SET整合OK」、同じチャートのシミュレーター側に「EA反映済み:SET整合OK」と表示されます。SET作成後に対象条件を変更した場合は、シミュレーターからSETを再生成してください。
完全な一致を保証するものではありません。将来価格での必要証拠金は現在のMT4口座から取得した情報を基準に推定しており、ブローカー仕様、証拠金率、他ポジションの変動などによって実際の数値との差が生じる場合があります。
まとめ
MT4証拠金リスクシミュレーターは、 実際に保有している複数ポジションを使って、積み増し・証拠金維持率の到達価格・逆行リスクを事前に確認するための無料インジケーターです。
特に、
- 複数の建値・lotを保有している
- さらにポジションを積み増したい
- 積み増し後の証拠金維持率を確認したい
- 指定した証拠金維持率への到達価格や逆行リスクを把握したい
- 証拠金管理EAを使う前にリスクを確認したい
といった場面で利用できます。
まだポジションを持っていない段階ではWeb版で大まかな資金計画を作り、 実際にMT4で運用を始めたら本インジケーターで現在口座を基準に確認する使い分けがおすすめです。
📥 MT4証拠金リスクシミュレーター をダウンロード




コメント