【MT4】MACDをヒストグラムからライン表示に変更する方法｜2本線・0ラインの見方も解説

MT4でMACDを使っていると、
「ヒストグラムだとクロスが分かりづらい」
「シグナルラインをもっと直感的に見たい」
と感じたことはありませんか？

実は、MT4の標準MACDはソースを少し修正するだけで、 ヒストグラム表示からライン表示（MACDライン＋シグナルラインの2本線）に変更できます。

この記事では、MT4のMACDをライン表示に変更する具体的な手順と、 0ラインを追加してさらに見やすくする方法を、プログラミング初心者でも迷わず実践できるように解説します。

▼目次

📊 MT4のMACDは「ヒストグラムよりライン表示」が分かりやすい理由

MT4の標準MACDはヒストグラム表示が基本ですが、 クロスのタイミングや勢いを判断したい場合にはライン表示（2本線）の方が見やすいと感じるトレーダーも多くいます。

特に、MACDラインとシグナルラインのクロスや、 0ライン付近での動きを重視する場合、ヒストグラムだけでは判断しづらい場面も少なくありません。

ここではまず、なぜMACDをライン表示にするとトレード判断がしやすくなるのか、その理由を整理します。

なお、MACDは「2本線だけで使う」「ヒストグラムだけで使う」 といった使い方もできますが、 本来は両方を組み合わせて判断するインジケーターです。
※ 本記事では、クロスを見やすくする目的でライン表示に変更しています。

残念ながら、設定画面からの変更はできません。
そのため、ソースコードの修正が必要です。といっても、数行の変更だけで完了します。

これで MACD.mq4 のソースコードが開きます。

該当箇所を以下のように変更してください。

(変更前) SetIndexStyle(0,DRAW_HISTOGRAM);
(変更後) SetIndexStyle(0,DRAW_LINE);

修正後、画面上部の「コンパイル」をクリック。
再度チャートに追加すると、MACDがヒストグラムからライン表示に変わっています。

MACDにおける0ラインとは、短期EMAと長期EMAがちょうど同じ位置にある状態を示します。

MACDは移動平均線の差が元になっています。移動平均線そのものの見方や使い方については移動平均線（SMA・EMA）の基礎解説が役に立ちます。

0ラインより上にあれば上昇トレンド寄り、下にあれば下落トレンド寄りと判断できるため、ライン表示と組み合わせることで 今どちらの方向に優位性があるかを把握しやすくなります。

先ほどと同じ手順で MACD.mq4 を開きます。

以下のコードを追記してください。

SetLevelValue(0,0); //0ラインを表示

追加後、再度「コンパイル」を実行。
チャートに戻ると、中央に0ラインが表示されているのを確認できます。

MACDをライン表示にして見やすくなったら、次は 「どう使うか」「どう判断するか」を理解することで、トレードやEA開発に活かせるようになります。

💬 MT4のMACDをライン表示・0ライン追加する際に、初心者の方からよく寄せられる質問をまとめました。

MACDはヒストグラムだけで使っても問題ありませんか？

ヒストグラムだけで使うことも可能ですが、クロスのタイミングや転換点を把握するにはライン表示（2本線）と組み合わせた方が判断しやすくなります。

MACDをライン表示にするとヒストグラムは使えなくなりますか？

本記事の設定ではヒストグラムをライン表示に変更していますが、用途に応じてヒストグラム表示のまま使うことも可能です。

本記事の手順は、MT4のMACDを2本線で表示したい場合や、ヒストグラムをライン表示に変更したい場合の基本設定としても活用できます。

MACDはトレンドの転換やエントリー判断に活用される重要なインジケータです。
ぜひこの記事を参考に、自分だけの見やすい環境を作ってみてください。

損切りできずにポジションを抱えたまま、眠れない夜を過ごしたことはありませんか？
メンタルの限界を感じたら、自分の代わりに淡々とトレードしてくれるEAに助けを求めるのも一つの方法です。安定した運用を目指したいあなたへ👇