🔰 はじめに|変数=「情報を入れる箱」から理解しよう
今回は、EAプログラミング未経験者や超初心者のあなたに向けて、「変数」の基本をわかりやすく解説します。
プログラムを書く上で必ず使う「変数」は、情報を一時的に保存しておくための「箱」のようなものです。
「箱」がないと、プログラムは情報を整理できず、複雑になってしまいます。
具体例も交えながら、できるだけかみ砕いて説明していきますので、焦らずじっくり読み進めてくださいね。
🔗 前回の記事:
▶ 超初心者向けEAプログラミング入門④|演算子=「条件のルール」をマスターしよう
変数とは?
変数とは、簡単に言うと「情報を入れる箱」です。
プログラムでは、情報を整理して管理するために「箱」を使います。
例えば私生活でいうと…
- 紙を入れるクリアファイル
- 小物をまとめるダンボール箱
- 水を運ぶバケツ
…のようなものです。
FXで言えば、現在の買値(Ask)やトレード回数などの情報を入れておくのが変数の役割です。
変数は必須?どうして必要?
実は、変数を使わなくてもプログラムは動きます。
ただ、変数がないとコードが散らかってしまい、管理がとても難しくなります。
イメージは「部屋に収納ボックスがない状態」。
物が増えると散らかってしまいますよね?
プログラムも同じで、変数を使うことでスッキリ整理できるんです。
変数の使い方を具体例で理解しよう
以下のコードは、Askの値を変数に入れて使う例です。
double dNowAsk; // 変数の宣言(箱を作る)
dNowAsk = Ask; // Askの値を変数にセット
if (dNowAsk == High[1]) {
Comment("↓:", dNowAsk);
} else {
Comment("↑:", dNowAsk);
}
double
は「箱の種類」dNowAsk
は「箱の名前」
double
は小数点を扱う数字用の箱のこと。
変数名は自由に決められますが、分かりやすくつけるのがコツです。
変数を使うメリットとは?
例えば複雑な計算を直接書くと…
if (Ask - Bid - High[2] + High[4] == High[1]) {
Comment("↓:", Ask - Bid - High[2] + High[4]);
} else {
Comment("↑:", Ask - Bid - High[2] + High[4]);
}
こんな風に読みにくくなってしまいます。
しかし変数に入れておくと…
double dNowAsk;
dNowAsk = Ask - Bid - High[2] + High[4];
if (dNowAsk == High[1]) {
Comment("↓:", dNowAsk);
} else {
Comment("↑:", dNowAsk);
}
スッキリ見やすくなり、もし計算式を変えたくなっても変数の中身だけ変えれば済むので管理が楽です。
変数の種類
変数にはいくつかの種類があります。主なものを紹介します。
変数の型 | 使い方の例 | 内容 |
---|---|---|
double | 価格や小数点値 | 倍精度浮動小数点数 |
int | 回数など整数 | 整数 |
string | 文字列 | 文字の集合 |
bool | 真偽値 | true または false |
datetime | 日付 | 日付や時刻 |
✅ まとめ:変数を使いこなしてEA開発の基礎力アップ!
お疲れさまでした。今回の内容は変数の基礎的な使い方と、その役割についてでした。
- 変数は「情報を入れる箱」
- プログラムの整理整頓や修正を楽にするために重要
- 使うことでコードが読みやすくなり、バグも減らせる
- 最初は慣れなくても、変数を作るクセをつけることが大切
プログラムは書いて動かしてみることで理解が深まります。
ぜひ実際にコードを書いて、今回学んだ変数を使ってみてくださいね。
▶ 次回予告
次回は、プログラミングの幅が広がる「関数」について解説します!
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