はじめに
ここでは、FXで使う移動平均線の組み合わせ方や設定方法について解説しています。
移動平均線の値いくらにしたらいいの?どの移動平均線を組み合わせたらいいの?何本組み合わせたらいいの?というFX初心者の方やどのインジケータを使ったらいいのかお悩みの方におすすめの内容です。
また、色んな時間足を確認するのが苦手だったり長期時間足でのトレンドを見誤ってしまうといった問題も解消できるので、初心者や中級者の方にはかなりおすすめの設定をご紹介します!
そもそも、移動平均線の種類とか全然分かっていないよと言う場合はこちら↓
移動平均線の設定方法
まず、私がよく利用する移動平均線の設定方法や設定値について解説します。
基本といえば基本になるかもしれないですが、移動平均線は複数本使っていきます。
移動平均線を4本表示する
移動平均線は基本4本表示します。結構多いです!でもちゃんとそれぞれ役割があります。役割としては、
- 短期EMA(期間:7)
- 基準EMA(期間:21)
- 中期EMA(期間:84)
- 長期EMA(期間:336)
という感じです。上記の4本のEMAを15分足チャ―トに設定します。
15分足チャ―トの理由ですが、まずある程度大きいチャートを確認することで相場環境をある程度理解できます。
さらに15という数値に着目します。15÷3で(5分足)に、15×4で60(1時間足)に、15×4×4で240(4時間足)になります。
というこは、うまく移動平均線の値(期間)を設定すると、15分足のチャートに5分足と1時間足と4時間足の基準EMA(21相当)を表示させることが可能になります。
なので、前述した各EMAの期間(7や21や84や336)は少しデタラメな値に見えるかもしれないですが、他の時間足の基準となるEMAを表示するための値となっています。
15分足チャートEMAの期間:21が基準値となります。その基準値を元に他のEMAの値を設定しています。それでは短期EMAから順に解説していきます。
期間の設定値の説明
まず15分足チャートにおける短期EMA(期間:7)についてですが、この値は5分足チャ―トの21EMAに相当します。(厳密には違いますがほぼ同じです)
なぜかというと、先ほども説明した通り15分足を3で割ったら、5分足になります。同じように15分足の21EMAを3で割ると7EMAになります。なので15分足の7EMAは5分足の21EMAとほぼ同等の形になります。
厳密には、ローソク足の本数自体が違うので若干のずれはありますが5分足と15分足で見比べるとほぼ同じになります。
実際に5分足の21EMAと15分足の7EMAを比較してみましょう。
どうでしょうか?見た感じ殆ど同じですよね!
こんな感じで15分足のチャートを見ているのに、5分足の21EMAが表示される(意識できる)という事になります。こうすることで、15分足を見ていても5分足の21EMAを意識する事ができるため、小さい値動きも意識しやすくなるというメリットがあります。
次に15分足チャートにおける中期EMA(期間:84)についてです。これは1時間足チャ―トの21EMA相当になります。15分足に4を掛けると、1時間足になります。同じように15分足の21EMAに4を掛けると84EMAになります。なので15分足の84EMAは1時間足の21EMAとほぼ同等の形になります。
1時間足の21EMAを表示していると1日のトレンドが大体把握できるのでかなり便利です。
最後に15分足チャートにおける長期EMA(期間:336)についてですがこれも同じです。これは4時間足チャ―トの21EMA相当になります。1時間足に4を掛けると、4時間足になります。同じように15分足の84EMAに4を掛けると336EMAになります。なので15分足の336EMAは4時間足の21EMAとほぼ同等の形になります。
4時間足の21EMAを表示していると週のトレンドが大体把握できるので、これもかなり便利です。
以上のことから、
という、とても初心者トレーダーにとってはとてもありがたい状態になります!
4本のEMAを表示することで得られるメリット
先ほど記載した4本のEMAを、実際にチャート上に表示してみましょう。以下の図は、短期(7)、基準(21)、中期(84)、長期(336)EMAを15分足に表示しています。
グレーの太線が4時間足の21EMA相当、赤の中太線が1時間足の21EMA相当になります。どうでしょうか?一目で大きなトレンドまで確認できるので、大きなトレンドに逆らってエントリーしてしまう心配も減ると思いませんか!?私は、この設定にしてから大きなトレンドをかなり意識できるようになりました。
また、このチャートからは4時間足の21EMAや1時間足の21EMAが結構意識されて反発している事がわかります。15分足チャートを見ているだけで確認できるので『あー、ここ4時間足で見たら反発しそうだからロングエントリーは見送ろう』という思考に結構なりますし、このように15分足に太いEMAがあると、実際の4時間足チャートを見たくなるので自然と色んな時間足を見る事が出来るようになってきます。
さいごに
移動平均線について説明しましたが、如何だったでしょうか。
私は初心者時代に、『色んな時間足で確認しないといけない!』と思っているものの、トレードしているとついつい熱くなってしまって確認を忘れたり、都合の悪い時間足は見なかったりと初心者らしいトレードをしていましたが、色んな時間足と向き合えるようになったきっかけがこの移動平均線の設定です。
移動平均線というと、21日移動平均線、100日移動平均線、200日移動平均線というメジャーな期間がありますが、これはあくまで営業日がかなり影響していますので日足を見ている時以外では私は設定しません。(21日は1カ月、100日は半期、200日は年間と言った感じです)
私は15分足を主に見ているので100や200を使うより、やはり自分に合った数値を利用するのが得策だと思っています。
もし、移動平均線で短期、中期、長期、一体何の値を設定したらいいのか分からないといった場合は、普段主に見ているチャートの時間足を元に他の時間足の移動平均線を表示する設定にしてみると複数の時間足を意識したトレードになってくると思います。
あと、FXの自動売買システムを作る際にも移動平均線を組み合わせると良い成績のEAが作れやすいのでオススメです。
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