【FX初心者向け】MACDの使い方と設定を完全解説|ゴールデンクロス・ダイバージェンスまで図解付き

FXノウハウ
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FX初心者が「どのテクニカル指標を使えばいいか分からない」と感じたとき、最初に学んでおきたいのが**MACD(マックディー)**です。

MACDは、トレンドの方向や転換点を視覚的に捉えやすく、ゴールデンクロスやダイバージェンスといった重要なシグナルを読み取れるインジケーターです。

本記事では、MACDの基本から設定方法、具体的なエントリーポイント、さらに16年分のバックテストによる検証結果まで、初心者にもわかりやすく図解を交えて解説します。

MACDとは?基本の仕組みをわかりやすく

MACD(移動平均収束拡散手法)とはMoving Average Convergence Divergenceを省略した名前になります。Moving Averageは移動平均線、Convergenceは収束、Divergenceは拡散という形です。

MACDはオシレーター系のインジケータなので、チャート上に表示させるとサブウインドウ側に表示され、MACD値とシグナル値の2つの値で表されます。

正式名称長いですね!これを誰かに言えるだけでカッコいいですね!

冗談はここまでにして、詳しく解説していきます。

MACDの構成要素(MACD値とシグナル値)

MACDは「移動平均線の差」を使ってトレンドの強弱や転換を判断するインジケーターです。

主に2つのラインから構成されます。

MACDの図
  • MACDライン:短期EMA(指数平滑移動平均)と長期EMAの差
  • シグナルライン:MACDラインの移動平均

この2本のラインの交差によって「買いシグナル」や「売りシグナル」が発生します。

MACDの設定値と意味

一般的に使われるMACDの初期設定は次のとおりです。

MACDパラメータ設定の図
※デフォルト値は、基本的に短期EMA:12/長期EMA:26/シグナル:9となります
  • 短期EMA:12
  • 長期EMA:26
  • シグナル:9

これは、12日と26日の移動平均線の差を9日平均でならしたものです。値を変えることで反応速度や感度が変化するため、バックテストで最適値を探すことも有効です。


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MACDを使ったエントリー手法

ゴールデンクロスとロングエントリー

MACDラインがシグナルラインを下から上に抜けた瞬間は「ゴールデンクロス」と呼ばれ、買い(ロング)エントリーのサインです。

MACDのロングエントリーポイントの図

このクロスがゼロライン(±0)付近で発生(②の部分が正にそれ)すると、トレンドの転換点を示唆している可能性が高く、特に注目すべきポイントになります。

デッドクロスとショートエントリー

逆に、MACDラインがシグナルラインを上から下に抜けると「デッドクロス」となり、売り(ショート)エントリーのサインです。

MACDのショートエントリーポイントの図

トレンドの終焉や反転を示すシグナルとして、多くのトレーダーが注目しています。

ダイバージェンスの見方と活用法

ダイバージェンスとは、価格チャートとMACDの動きが逆行する現象です。

たとえば、

  • 価格が高値更新しているのに、MACDは下がっている → 売りサイン
  • 価格が安値更新しているのに、MACDは上がっている → 買いサイン

このようなズレは「トレンドの終わり」を示唆し、転換点を捉える強力な手がかりになります。

MACDのダイバージェンスの図

価格の方の山を見ると同程度なのに、MACDの山の方を見ると明らかに2つ目の山の方が小さくなっています。

続いて別のパターンも見てみましょう。

MACDのダイバージェンスの図その2

この箇所はダイバージェンスのお手本のような箇所ですが、2つ目の山でショートエントリーすると短期的には勝てていますが、中期的には3つ目の山で高値更新するので負けている展開ですね。3つ目の山でショートエントリーすると中期的にも良い結果が期待できそうですね。必勝とまではいかないですが、結構使えるパターンなので覚えておきましょう。


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MACDの実力を検証|15年分のバックテスト結果

MACDのパフォーマンスを確かめるため、以下の条件でバックテストを行いました。

  • 通貨ペア:USD/JPY
  • 時間足:1時間足
  • 期間:2005年〜2020年(約15年)
  • 条件:MACDゴールデンクロス・デッドクロスによるエントリー、決済
MACDのバックテスト結果の図
※インジケータとしてMACDだけを使って、2005年~2020年までテスト(自動売買で仮想トレード)した結果

結果

  • トレード回数:3,242回
  • 勝率:約33.1%
  • PF(プロフィットファクター):1.09

MACD単体でも統計的にプラス期待値のある戦略であることが確認できました。


MACDを使いこなすコツと注意点

MACDの弱点と対処法

MACDの弱点は、レンジ相場に弱いことです。横ばい相場では、クロスシグナルが頻繁に発生してダマシが増えます。

対処法としては、

  • トレンド相場でのみ使用する
  • 他のトレンド系指標(例:移動平均線やADX)と併用する

といった方法が効果的です。

他のインジケーターとの組み合わせ

MACDは単体でも機能しますが、他のインジケーターと組み合わせることで精度が格段に向上します。

おすすめの組み合わせ:

  • RSIやストキャスティクス:エントリータイミングの精度向上
  • 移動平均線(SMAやEMA):トレンドの判断

相関性の低い指標をうまく使うことで、ダマシを回避しやすくなります


まとめ|MACDを使ってトレード力を高めよう

MACDは、初心者にも扱いやすいトレンド系インジケーターです。

  • トレンドの転換をシンプルに捉える
  • クロスやダイバージェンスなど多彩なシグナルがある
  • 設定やバックテストを通じて自分に合ったスタイルが作れる

という利点があり、裁量トレードにも自動売買(EA)にも活用可能です。


今後のステップ:

  • デモトレードでMACDのクロスやダイバージェンスを体感する
  • 過去チャートでシグナルを検証し、感覚を養う
  • 自動売買に組み込むならバックテストで有効性を確認

「MACDを使いこなせる=トレンドの流れを読めるトレーダーへの第一歩」です。
まずはここから、あなたのトレードスキルを着実にステップアップさせていきましょう

▼MACDの知識を自動売買に活かしたい方はこちらもどうぞ!

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