MQL4を使ってEA(自動売買プログラム)を開発しようとしたとき、**「コードの構造がごちゃごちゃで見にくい…」**と感じたことはありませんか?
その原因の多くは、「インデント(字下げ)」が正しく使われていないことにあります。
本記事では、プログラミング初心者やMQL4入門者向けに、以下の内容を丁寧に解説していきます:
- インデントとは何か?
- なぜEA開発において重要なのか?
- 実際にどう書けばよいのか?(MQL4の例つき)
コードの読みやすさと品質を高める第一歩として、ぜひこの記事で「正しい書き方の基本」を身につけてください。
インデントとは?
そもそもインデントって何?
インデントとは、プログラムの構造を見やすくするために、行頭に空白やタブを入れて階層を分かりやすくする書き方のことです。日本語で言えば「字下げ」のようなもの。

この水色の部分(わかりやすいように塗っています)ですが初めて見ると、何でこんなに文字の前にスペースで余白取ってるんだろうってなりますよね。これが、プログラミング用語でインデントと呼ばれています。
なぜインデントが重要なの?
コンピューターには不要、でも人間には必須
実は、コンピューターにとってインデントはなくても処理できます。しかし、コードを読む人間にとっては命綱とも言える存在です。
会社でプログラマーとして働くなら、インデントが整っていないだけでレビュー時に指摘されるのは日常茶飯事。逆に、正しくインデントされていれば、コードの流れや構造が一目でわかりやすくなります。
実例で比較!インデントの有無でこんなに違う
以下の2つのコードを比べてみましょう。
// インデントあり
if(OrderType() == OP_BUY) {
if(OrderLots() > 0.1) {
OrderClose(...);
}
}
// インデントなし
if(OrderType() == OP_BUY){if(OrderLots() > 0.1){OrderClose(...);}}
どちらが見やすいかは一目瞭然。インデントがあることで、処理の入れ子構造が視覚的に明確になります。
もう少し長いパターンでも。


↑がインデントがあるパターンで、↓がインデントが無いパターンです。やっぱり左側の方が見やすいですよね!
※この記事はif文がわかっている方に向けた記事です。if文がまだわからないという方はこちら
インデントが必要な3つの理由
① プログラム構造が一目で分かる
どの処理がどの条件文やループに属しているのかがインデントで判断できます。
② 可読性が上がる
他人がコードを読むとき、または自分が数日後に見返すとき、インデントがないと理解に時間がかかります。
③ バグを防ぎやすくなる
if文などの影響範囲を見誤って、意図しない処理が行われるケースは初心者にありがちです。インデントをきちんとつけることで、こうしたミスを防ぎやすくなります。
インデントの基本ルールと付け方
かぎカッコ{ }を使うたびにインデントを
インデントは、条件分岐(if)や繰り返し処理(for, while)などでカッコ「{」を使ったら、次の行からタブ1つ分(もしくはスペース4つなど)を下げて書くのが一般的です。
if(条件) {
// この行はインデント1段
処理A();
}
カッコを閉じる「}」ときには、インデントを元に戻します。
Tabキー or スペース?どちらを使うべき?
どちらでもOKですが、MQL4のMetaEditorの場合はTabキーで問題ないです。
こんな感じでTabキーで増やして、Shift+Tabキーで減らす事ができます。

Tabキー での使い方
MetaEditorではもちろん1行で使う事もできますが、マウスで複数行選択してから

TabキーやShift+Tabキーを押す事で複数行のインデントの増減を修正する事も可能です。
インデントがないと起きるトラブル
他人に読んでもらえないコードになる
レビュー時や共同開発で「このコード見づらい」と言われる原因No.1がインデントの乱れ。自己流ではなく、読みやすさを意識しましょう。
バグの温床になる
「if文の中だと思ったら、外だった」など、見た目で誤解を招き、実行時エラーの原因になることもあります。
まとめ|インデントを正しく使えば、プログラムが変わる!
- インデントはプログラミングの読みやすさを劇的に改善
- パソコンではなく“人間”のためのルール
- if文やfor文のたびにインデントを使う習慣をつけよう
初心者のうちからインデントを意識して書くことで、コードの品質と自分の成長スピードが変わってきます。
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