本記事では、FXTFリアル口座にて取得した2026年8月のUSDJPYスプレッド実測データをまとめています。
公式スペック値ではなく、MT4上で1分ごとに自動記録した実データを集計したものです。
親記事ではFXTF全体のスプレッド傾向を整理していますが、本記事ではその補足として、2026年8月の月次ログを公開します。
まず全体像を把握したい方は、以下の親記事もあわせてご覧ください。
※本記事は2026年8月1日〜2026年8月31日に取得したログを対象としています。
※観測日数:30日(ログ欠損あり)
実測条件
- 取得方法:MT4にて自動ログ取得
- 取得間隔:1分ごと
- 対象期間:2026年8月1日〜2026年8月31日
- 対象通貨:USDJPY
- 観測日数:30日
- 総観測件数:33,571件
※MT4再起動や回線断などにより一部ログ欠損があるため、理論値より観測数が少なくなっています。
この記事の見方:
平均値だけでなく、中央値・P95・時間帯別傾向・重要指標時の拡大幅まで確認することで、EA運用時の実感に近いスプレッド環境を把握できます。
USDJPY 実測データまとめ
まずは、2026年8月1日〜2026年8月31日に取得したUSDJPYの全体統計です。 ロールオーバー時間帯や指標時の拡大も含んだ集計値になります。
| 項目 | 数値 | 見方 |
|---|---|---|
| 観測日数 | 30日 | 2026年8月実測ログ |
| 総観測件数 | 33,571件 | 1分ごとの自動取得データ |
| 全体平均 | 約0.3pips | 特殊時間帯を含んだ平均 |
| 中央値 | 約0.1pips | 通常時の実感に近い中心値 |
| P90 | 約0.4pips | 90%の時間が約0.4pips以下 |
| P95 | 約3.8pips | 観測値の95%が約3.8pips以下 |
| 最大値 | 約6.8pips | ロールオーバー帯を含む最大値 |
| 標準偏差 | 約1.0pips | 変動の大きさ |
2026年8月の実測では、全体平均は約0.3pipsでした。
中央値も約0.1pipsで、通常時間帯の低コスト環境は引き続き維持されています。
前月の2026年7月も全体平均は約0.3pipsだったため、平均値はほぼ横ばいです。
一方、P95は前月の約2.4pipsから約3.8pipsへ上昇しており、中程度のスプレッド拡大はやや増えています。
その一方で、最大値は前月の約9.8pipsから約6.8pipsへ低下しました。
つまり8月は、通常時の低コスト環境を維持しながら、上位5%付近の拡大は増えたものの、極端な最大スパイクは前月より抑えられた月といえます。
通常時間帯のスプレッド水準
ロールオーバー前後や急変時間帯を除いた通常時間帯ベースの集計も確認すると、FXTFの本来のコスト感がより見えやすくなります。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 通常平均 | 約0.1pips |
| 通常中央値 | 約0.1pips |
| 通常P95 | 約0.4pips |
| 通常最大値 | 約6.8pips |
通常時間帯では平均約0.1pipsと非常に低い水準を維持しています。
中央値も約0.1pipsで、通常P95も約0.4pipsに収まっています。
一方で最大値は約6.8pipsを記録していますが、これは常時スプレッドが広いという意味ではなく、短時間のスパイクが含まれているためです。
短期売買EAでは、平均値だけでなく最大スプレッド制限も設定しておくと、こうした一時的な拡大を避けやすくなります。
時間帯別の傾向
2026年8月も引き続き、スプレッド拡大は特定の時間帯に集中していました。

- 3時〜5時:ロールオーバー前の流動性低下でやや拡大
- 6時〜8時:ロールオーバー帯で大きく拡大
- 9時〜23時:おおむね低水準を維持
重要指標発表時の挙動
2026年8月の取得期間内では、主要な米経済指標でスプレッドの挙動を確認できました。
指標時の拡大幅と回復速度を一覧でまとめています。
| 指標 | 発表前平均 | 最大スプレッド | 回復目安 |
|---|---|---|---|
| アメリカ・ISM製造業景気指数07月 | 約0.1pips | 約0.1pips | 60.0秒 |
| アメリカ・ISM非製造業景気指数07月 | 約0.1pips | 約2.4pips | 1.0秒 |
| アメリカ・雇用統計07月[非農業部門雇用者数・前月比] | 約0.3pips | 約5.3pips | 5.0秒 |
| アメリカ・雇用統計07月[失業率] | 約0.3pips | 約5.3pips | 5.0秒 |
| アメリカ・小売売上高07月[前月比] | 約0.4pips | 約3.2pips | 即時 |
| アメリカ・小売売上高07月[自動車除くコア・前月比] | 約0.4pips | 約3.2pips | 即時 |
| アメリカ・PMI(購買担当者景気指数・速報値)08月[製造業PMI・速報値] | 約0.1pips | 約1.4pips | 即時 |
今回の期間で最も大きかった指標時の拡大は、 アメリカ・雇用統計07月[非農業部門雇用者数・前月比]の約5.3pipsでした。
前月の指標時最大値は約4.2pipsだったため、8月は重要指標発表時の最大拡大幅がやや大きくなっています。
ただし、雇用統計でも回復目安は約5秒と短く、拡大が長時間続いたわけではありません。
今回の観測では、多くの指標でスプレッド拡大後は比較的短時間で通常水準へ戻る傾向が確認できました。
スパイク発生率
次に、どれくらいの頻度で大きな拡大が起きたかを確認します。 最大値だけでなく発生率を見ることで、EA運用時の体感に近いリスク感を把握できます。
| 条件 | 発生率 | 前月比・評価 |
|---|---|---|
| 2pips超 | 5.55% | 前月5.16%から増加 |
| 3pips超 | 5.11% | 前月4.88%から増加 |
| 5pips超 | 0.74% | 前月0.77%からわずかに減少 |
| 10pips超 | 0.00% | 前月に続き異常スパイクは未確認 |
今月は前月と比較して、2pips超・3pips超のスパイク発生率がやや増加しています。
一方、5pips超は0.77%から0.74%へわずかに減少しており、10pipsを超える異常スパイクも確認されていません。
P95が前月より上昇していることも踏まえると、8月は中程度のスプレッド拡大がやや発生しやすかった月といえます。
ただし最大値は前月の約9.8pipsから約6.8pipsへ低下しており、極端な拡大が増えたわけではありません。
通貨別スプレッド比較(2026年8月)
今回の検証では、USDJPYだけでなく
EURJPY / GBPJPY / EURUSDも同時にログ取得しています。
参考として平均スプレッドを比較すると以下のようになりました。

2026年8月の平均スプレッドを通貨別に比較すると、 GBPJPYが最も広く、EURUSDが最も低水準となりました。
USDJPYは引き続き安定して低水準です。EA運用では、GBPJPYはスプレッド拡大への耐性が必要な一方、EURUSDやUSDJPYは低コストを重視する戦略でも扱いやすい傾向があります。
- EURUSD:今回の比較では最も低コスト
- USDJPY:安定して低水準
- EURJPY:USDJPYよりやや広め
- GBPJPY:平均スプレッド・スパイクともに注意が必要
2026年8月の傾向まとめ
- USDJPYの全体平均は約0.3pipsで、前月とほぼ横ばい
- 中央値は約0.1pipsで、通常時間帯の低コスト環境を維持
- P90は前月約0.3pipsから約0.4pipsへ上昇
- P95は前月約2.4pipsから約3.8pipsへ上昇
- 最大値は前月約9.8pipsから約6.8pipsへ低下
- 通常時間帯の平均・中央値はともに約0.1pips
- 早朝のロールオーバー帯では引き続きスプレッド拡大が目立つ
- 雇用統計では最大約5.3pipsまで拡大
- 2pips超・3pips超のスパイク発生率は前月比で増加
- 5pips超のスパイク発生率は前月比でわずかに減少
- 10pips超の異常スパイクは未確認
- 通貨別ではEURUSDが最も低コスト、GBPJPYが最も広い
2026年8月のFXTF USDJPYは、通常時間帯では引き続き非常に低いスプレッド水準を維持していました。
全体平均も約0.3pipsで前月とほぼ変わっていません。
一方で、P95や2pips超・3pips超の発生率は前月より上昇しており、中程度のスプレッド拡大は7月よりやや発生しやすい傾向が見られました。
ただし最大値は9.8pipsから6.8pipsへ低下し、5pips超の発生率も微減しているため、極端なスパイクまで悪化したわけではありません。
EAで運用する場合は、これまでと同様に早朝ロールオーバー帯の停止・重要指標前後の停止・最大スプレッド制限を組み合わせることで、一時的なコスト悪化を避けやすくなります。
結論:
FXTFのUSDJPYは、2026年8月も通常時間帯では低コストな環境を維持しました。前月比ではP95や2pips超・3pips超のスパイク発生率が上昇したため、中程度の拡大にはやや注意が必要です。一方、最大値や5pips超の発生率は低下しており、極端なスプレッド悪化が増えた月ではありませんでした。




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