本記事では、FXTFリアル口座で取得した2026年7月のUSDJPYスプレッド実測データをまとめています。
公式スペック値ではなく、MT4上で1分ごとに自動記録した実データを集計したものです。
親記事ではFXTF全体のスプレッド傾向を整理していますが、本記事ではその補足として、2026年7月の月次ログを公開します。
まず全体像を把握したい方は、以下の親記事もあわせてご覧ください。
※本記事は2026年7月1日〜2026年7月31日に取得したログを対象としています。
※観測日数:31日(MT4再起動や回線断などによる一部ログ欠損あり)
実測条件
- 取得方法:MT4にて自動ログ取得
- 取得間隔:1分ごと
- 対象期間:2026年7月1日〜2026年7月31日
- 対象通貨:USDJPY
- 観測日数:31日
- 総観測件数:36,534件
※MT4再起動や回線断などにより一部ログ欠損があるため、理論上の観測数より少なくなっています。
この記事の見方:
平均値だけでなく、中央値・P95・P99・時間帯別傾向・重要指標時の拡大幅まで確認することで、EA運用時の実感に近いスプレッド環境を把握できます。
USDJPY 実測データまとめ
まずは、2026年7月1日〜2026年7月31日に取得したUSDJPYの全体統計です。
ロールオーバー時間帯や重要指標発表時の拡大も含めた集計値になります。
| 項目 | 数値 | 見方 |
|---|---|---|
| 観測日数 | 31日 | 2026年7月実測ログ |
| 総観測件数 | 36,534件 | 1分ごとの自動取得データ |
| 全体平均 | 約0.3pips | 特殊時間帯を含んだ平均 |
| 中央値 | 約0.1pips | 通常時の実感に近い中心値 |
| P90 | 約0.3pips | 90%の時間が約0.3pips以下 |
| P95 | 約2.4pips | 通常時間帯から荒れ相場まで含めた上位水準 |
| 最大値 | 約9.8pips | ロールオーバー帯を含む最大値 |
| 標準偏差 | 約1.0 | スプレッド変動の大きさ |
2026年7月のUSDJPY実測では、全体平均は約0.3pipsでした。
中央値は約0.1pipsで、通常時間帯の低コスト環境は引き続き維持されています。
前月と比較すると、平均値はほぼ横ばいでした。
一方で、P95は前月の約1.8pipsから約2.4pipsへ上昇し、最大値も約7.2pipsから約9.8pipsへ拡大しています。
つまり7月は、通常時間帯の低コスト環境は維持しつつも、月全体では上位5%側の拡大がやや強く出た月です。
EA運用では、平均値だけでなく、P95や最大値に出る一時的なスパイクも確認しておく必要があります。
通常時間帯のスプレッド水準
ロールオーバー前後や急変時間帯を除いた通常時間帯ベースで見ると、FXTFの本来のコスト感がより分かりやすくなります。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 通常平均 | 約0.1pips |
| 通常中央値 | 約0.1pips |
| 通常P95 | 約0.3pips |
| 通常最大値 | 約9.8pips |
通常時間帯では、平均・中央値ともに約0.1pipsと非常に低い水準を維持しています。
通常P95も約0.3pipsのため、多くの時間帯では0.1〜0.3pips前後に収まっていました。
一方で、通常時間帯ベースでも最大値は約9.8pipsを記録しています。
これは常時広いという意味ではなく、短時間のスパイクが含まれているためです。短期売買EAでは、最大スプレッド制限や重要指標前後の停止設定を入れておくことで、こうした一時的な拡大を避けやすくなります。
時間帯別の傾向
2026年7月も、スプレッド拡大は特定の時間帯に集中していました。
日中〜NY時間にかけては低水準を維持しやすい一方で、早朝のロールオーバー前後では拡大が目立ちます。

- 3時〜5時:ロールオーバー前の流動性低下でやや拡大
- 6時〜8時:ロールオーバー帯で大きく拡大
- 9時〜23時:おおむね低水準を維持
重要指標発表時の挙動
2026年7月の取得期間内では、主要な米経済指標でスプレッドの挙動を確認できました。
指標時の拡大幅と、通常水準へ戻るまでの目安を一覧でまとめています。
| 指標 | 発表前平均 | 最大スプレッド | 回復目安 |
|---|---|---|---|
| アメリカ・ISM製造業景気指数 06月 | 約0.3pips | 約3.5pips | 即時 |
| アメリカ・雇用統計 06月[非農業部門雇用者数・前月比] | 約0.6pips | 約4.2pips | 約5秒 |
| アメリカ・雇用統計 06月[失業率] | 約0.6pips | 約4.2pips | 約5秒 |
| アメリカ・ISM非製造業景気指数 06月 | 約0.4pips | 約3.3pips | 約58秒 |
| アメリカ・小売売上高 06月[前月比] | 約0.1pips | 約3.1pips | 約3秒 |
| アメリカ・小売売上高 06月[自動車除くコア・前月比] | 約0.1pips | 約3.1pips | 約3秒 |
| アメリカ・PMI(購買担当者景気指数・速報値)07月[製造業PMI・速報値] | 約0.1pips | 約1.9pips | 約1秒 |
| アメリカ・FRB政策金利(FOMC)07月[上限金利] | 約0.2pips | 約1.3pips | 約59秒 |
| アメリカ・FRB政策金利(FOMC)07月[下限金利] | 約0.2pips | 約1.3pips | 約59秒 |
| アメリカ・実質GDP(速報値)第2四半期[実質GDP・前期比年率] | 約0.1pips | 約3.8pips | 約60秒 |
今回の期間で最も大きかった指標時拡大は、雇用統計06月[非農業部門雇用者数・前月比]の約4.2pipsでした。
6月の指標時最大が約3.0pipsだったため、7月は重要指標発表時の最大拡大幅も大きくなっています。
ただし、雇用統計では回復目安が約5秒と短く、拡大が長く続いたわけではありません。
一方で、ISM非製造業景気指数・FOMC・実質GDPでは、通常水準へ戻るまでに1分前後かかるケースがありました。
短期売買EAでは、指標発表の直前直後だけでなく、発表後1〜3分程度の余裕を持って停止する設計にしておくと、スプレッド拡大の影響を受けにくくなります。
スパイク発生率
次に、どれくらいの頻度で大きなスプレッド拡大が起きたかを確認します。
最大値だけでなく発生率を見ることで、EA運用時の体感に近いリスク感を把握できます。
| 条件 | 発生率 | 前月比・評価 |
|---|---|---|
| 2pips超 | 5.16% | 前月4.78%から増加 |
| 3pips超 | 4.88% | 前月4.62%から増加 |
| 5pips超 | 0.77% | 前月0.85%からやや減少 |
| 10pips超 | 0.00% | 前月に続き異常スパイクは未確認 |
今月は前月と比較して、2pips超・3pips超のスパイク発生率が増加しています。
一方で、5pips超の発生率は前月よりやや低下しており、極端な拡大が大幅に増えたわけではありません。
ただし、最大値は前月の約7.2pipsから約9.8pipsへ拡大しているため、単発の大きなスパイクには注意が必要です。
10pipsを超えるような異常スパイクは確認されていませんが、EA運用では時間帯フィルターと最大スプレッド制限を併用するのが現実的です。
通貨別スプレッド比較(2026年7月)
今回の検証では、USDJPYだけでなく、EURJPY / GBPJPY / EURUSDも同時にログ取得しています。
参考として、通貨ペア別の平均スプレッドを比較すると以下のようになりました。

2026年7月の平均スプレッドを通貨別に比較すると、GBPJPYが最も広く、EURUSDが最も低水準となりました。
USDJPYは引き続き安定して低水準で、EA運用でも扱いやすい通貨ペアといえます。
- EURUSD:今回の比較では最も低コスト
- USDJPY:安定して低水準
- EURJPY:USDJPYよりやや広め
- GBPJPY:平均スプレッド・スパイクともに注意が必要
EA運用では、GBPJPYのように値動きが大きい通貨ペアほど、スプレッド拡大やスパイクへの耐性が求められます。
一方、EURUSDやUSDJPYは低コスト重視の短期売買EAとも比較的相性が良い傾向があります。
2026年7月の傾向まとめ
- USDJPYの全体平均スプレッドは約0.3pipsで、前月とほぼ横ばい
- 中央値は約0.1pipsで、通常時間帯の低コスト環境は維持
- P95は前月の約1.8pipsから約2.4pipsへ上昇
- 最大値は前月の約7.2pipsから約9.8pipsへ拡大
- 通常時間帯の平均・中央値は約0.1pipsと低水準
- ロールオーバー帯では引き続きスプレッド拡大が目立つ
- 雇用統計では最大約4.2pipsまで拡大
- 2pips超・3pips超のスパイク発生率は前月比で増加
- 5pips超のスパイク発生率は前月比でやや減少
- 10pips超の異常スパイクは未確認
- 通貨別ではEURUSDが低コスト、GBPJPYは拡大に注意
2026年7月のFXTF USDJPYは、通常時間帯では引き続き低コストな環境を維持していました。
全体平均も約0.3pipsで前月とほぼ同水準ですが、P95や最大値は上昇しており、月全体ではスプレッド拡大リスクがやや強く出ています。
特に、2pips超・3pips超のスパイク発生率が前月より増えているため、早朝ロールオーバー帯や重要指標発表時の稼働には注意が必要です。
一方で、5pips超の発生率はやや低下し、10pips超の異常値も確認されていないため、極端な荒れ方が続いた月ではありません。
EAで運用する場合は、早朝ロールオーバー帯の停止、重要指標前後の停止、最大スプレッド制限を組み合わせることで、実運用時のコスト悪化を抑えやすくなります。




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