FXTFでは、ゼロスプレッド+取引手数料制という新ルールが導入されました。
「スプレッドが0ならお得なのでは?」と感じる一方で、
取引手数料が発生することで、実際のコストが分かりにくくなったのも事実です。
この記事では、
FXTFの取引手数料はいくらなのか
EA(自動売買)で使うと有利なのか不利なのか
を、実運用目線で整理します。
結論から言うと、USD/JPY中心で合計200万通貨以内の運用を想定しているEAであれば、FXTFは有利圏が広い構造です。それでは確認していきましょう。
FXTF取引環境の変遷シリーズ|最終章(現行制度)
第1章:EA制限から再開までの流れ
第2章:2023年4月 価格改定
第3章:2023年10月 環境改善
本記事:2026年 ゼロスプレッド制度(到達点)
👉 FXTF全体の評判・MT4環境・実測データの総合レビューは こちらの記事で詳しく解説しています。
FXTFのゼロスプレッド+取引手数料とは?仕組みと注意点
これまでの価格改定・環境改善を経て、最終的に到達したのがこの制度です。
いつから変わったのか
FXTFでは、2026年1月19日より
ゼロスプレッド+取引手数料制」が導入されました。

これは、
- スプレッドを極限まで狭くする代わりに
- 取引ごとに明確な手数料を徴収する
という、海外FXでよく見られる方式です。
対象口座
対象となるのは、
- FX取引・商品CFD取引・暗号資産CFD取引(MT4自動売買含む)
- 全通貨ペア
です。
全ての通貨ペアが対象なので注意が必要です。
「ゼロ=無料」ではない点
最初に重要な誤解を正しておきます。
ゼロスプレッド=取引コストが0円、ではありません。
スプレッドが0になる代わりに、
1取引ごとに明確な「取引手数料」が発生します。
👉 つまり
コストの形が「見えにくいスプレッド」から「見える手数料」に変わっただけ
と考えるのが正確です。
実際に1日スプレッドを実測してみた結果
「ゼロスプレッド」とは言っても、常に完全な0pipsで固定されているわけではありません。
本当にゼロスプレッドなの?という事で実際にMT4上でUSD/JPYのスプレッドログを1分ごとに取得し、1日分の実測データとして集計しました。
■ 時間帯別平均スプレッド(実測データ)
以下は、実際に取得した1日分(2026年2月16日)のUSDJPYスプレッド実測値を、 時間帯ごとに平均化したグラフです。

早朝(日本時間7時〜 ※MT4上は0時)に一時的な拡大が見られる一方で、
それ以外の時間帯はおおむね0〜0.3pips前後で安定していました。
■ 実測データ概要(直近1日分)
EAで1分ごとに取得したスプレッドログを集計したところ、直近1日分(2026年2月16日 ※経済指標の影響が小さい通常日データ)のUSD/JPY平均スプレッドは 0.31pipsでした。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 1日平均(USD/JPY) | 0.31pips |
| 最小値 | 0.0pips |
| 最大値 | 6.8pips |
■ ロンドン〜NY時間帯の安定性
取引が活発になり約定が集中しやすい日本時間16:00〜24:00(ロンドン〜NY時間帯)では、
スプレッドはほぼ0.0pips付近で推移しており、短期EA運用目線では評価できる挙動でした。
※現在も継続観測中のため、データ蓄積に伴い随時更新予定です。
この実測結果から、通常時間帯では実効スプレッドは0に近い状態で推移しており、
実質コストは「新規取引時の手数料(約0.2pips相当)」が中心になる構造と考えるのが妥当です。
FXTFの取引手数料はいくら?実質コストをpips換算で解説
FXTFの取引手数料の仕組み(要点だけ)
FXTFでは、
ゼロスプレッド口座において 「建玉連動手数料」 が採用されています。
これは、
- 新規取引(片道)のみに手数料が発生
- 決済時の手数料は0円
- 手数料額は
「同一銘柄 × 同一売買方向」の建玉数量+新規注文数量の合計
によって決まる
という仕組みです。
手数料が発生するタイミング
- 新規注文が約定した時点で
👉 有効証拠金から差し引かれ - 決済時に残高へ反映されます

10000通貨までは手数料が発生せず、それ以上(2ポジション目)で手数料が発生している事がわかります。
なお、
反対売買(例:売り保有中に買い新規)の場合は
建玉数量は合算されず、
売買方向ごとに別判定されます。
実質コストの考え方(重要)【画像付き解説】
以下は、FXTFのMT4デモ口座で実際に10万通貨(1.00lot)を新規エントリーした直後の画面です。

このキャプチャでは、USD/JPYを10万通貨(1.00lot)で新規買いした直後の状態を表示しています。
手数料欄に「-200円」が表示されています。これが実質コストです。
実質コスト = 実効スプレッド + 新規取引手数料
※実効スプレッドが0の時は、実質取引手数料だけつまり
「ゼロスプレッド=無料」ではなく、
コストの形が手数料に置き換わった
と理解するのが正確です。
10万通貨あたり200円の取引手数料は、
スプレッド換算で約0.2pipsに相当します。
FXTFのゼロスプレッド口座は、
「スプレッドが0になる代わりに、約0.2pips分の手数料を新規時に支払う」
仕組みだと考えると理解しやすいでしょう。米ドルでは25万通貨までは、0.2pips扱いなので十分低コストと言えますね。
ゼロスプレッドは本当に安い?主要3通貨の分岐点
FXTFのゼロスプレッド制度は本当に低コストなのか。
手数料をpips換算し、通貨別に分岐点を検証します。
手数料は同一銘柄×同一方向の合計建玉数量に連動します。
ロットが増えるEAほど、後半ポジションのコスト構造が重要になります。
ゼロスプレッド口座でも、最初の1万通貨は追加手数料0円です。
単発エントリー型EAや検証段階の小ロット運用では、 実質スプレッドのみで利用可能です。
■ USD/JPY の分岐点
結論: 25万通貨までは圧倒的有利、200万通貨までは優位維持。
- 外為ファイネスト:約0.5pips
- FXTF ランク2:20円(=0.2pips)
- FXTF ランク3:40円(=0.4pips)
- FXTF ランク4:80円(=0.8pips)
| 合計建玉数量 | ランク | 実質コスト | 評価 |
|---|---|---|---|
| ~10,000通貨 | ランク1 | 0pips | 完全無料 |
| ~250,000通貨 | ランク2 | 0.2pips | 圧倒的に有利 |
| ~2,000,000通貨 | ランク3 | 0.4pips | まだ有利圏 |
| 2,000,001通貨~ | ランク4 | 0.8pips | 逆転 |
一般的な分割型EA・3段ナンピン程度までは極めて低コストで推移します。
■ EUR/USD の分岐点
結論: 25万通貨までは優位、200万通貨付近で逆転。
- 外為ファイネスト:約0.5pips
- FXTF ランク2:40円
- FXTF ランク3:80円
- FXTF ランク4:120円
EUR/USDはドルストレートのため円換算は不要です。
40円 ≒ 約0.27pips、80円 ≒ 約0.53pips(目安)。
| 合計建玉数量 | ランク | 実質コスト | 評価 |
|---|---|---|---|
| ~10,000通貨 | ランク1 | 0pips | 完全無料 |
| ~250,000通貨 | ランク2 | 約0.27pips | 有利 |
| ~2,000,000通貨 | ランク3 | 約0.53pips | ほぼ同等 |
| 2,000,001通貨~ | ランク4 | 0.8pips超 | 逆転 |
USD/JPYよりやや早く逆転しやすい通貨です。
■ GBP/JPY の分岐点
結論: 25万通貨を超えると逆転。
- 外為ファイネスト:約1.1pips
- FXTF ランク2:80円(=0.8pips)
- FXTF ランク3:150円(=1.5pips)
- FXTF ランク4:220円(=2.2pips)
| 合計建玉数量 | ランク | 実質コスト | 評価 |
|---|---|---|---|
| ~10,000通貨 | ランク1 | 0pips | 完全無料 |
| ~250,000通貨 | ランク2 | 0.8pips | 有利 |
| ~2,000,000通貨 | ランク3 | 1.5pips | 逆転 |
| 2,000,001通貨~ | ランク4 | 2.2pips | 大幅逆転 |
ナンピン多段型EAではコスト上昇が早いため注意が必要です。
✔ 単発・小ロットEA → FXTF向き
✔ 分割型(3段程度) → USD/JPY・EUR/USDは有利圏
⚠ ナンピン多段型 → GBP/JPYは特に注意
ロットが段階的に増えるEAほど、後半ポジションの実効コスト検証が必須です。
※手数料は同一銘柄×同一売買方向の合計数量に連動します。両建ては別判定です。
FXTFで避けるべき通貨
ゼロスプレッド口座はすべての通貨で有利というわけではありません。
特にクロス通貨・流動性の低い通貨では、
ランク2時点から高コスト化する傾向があります。
EUR/NZD
GBP/NZD
NZD/CHF
USD/CHF
GBP/CHF
AUD/CHF
EUR/AUD
EUR/GBP
GBP/AUD
GBP/CAD
NZD/USD
EUR/CAD
EUR/CHF
ランク2時点で200円~390円水準。
多段エントリー型EAでは急速にコストが積み上がります。
これらの通貨を主戦場とする場合、 スプレッド型口座のほうが有利になるケースが多くなります。
圧倒的にFXTFが有利な通貨とロット帯
一方で、以下の通貨はゼロスプレッド制度との相性が非常に良い構造です。
USD/JPY
・~10,000通貨:完全無料
・~250,000通貨:0.2pips水準(圧倒的有利)
・~2,000,000通貨:0.4pips水準(依然有利)
EUR/USD
・~10,000通貨:完全無料
・~250,000通貨:約0.27pips水準
・~2,000,000通貨:約0.53pips水準(ほぼ同等)
CAD/JPY
・~250,000通貨:0.6pips未満水準
MXN/JPY
・~3,000,000通貨:30円固定水準(非常に低コスト)
特にUSD/JPYで3段程度までの分割型EAは、 国内口座の中でもトップクラスの低コスト帯に入ります。
ゼロスプレッド口座は「万能」ではありませんが、 通貨とロット帯を選べば極めて強力な構造です。
・小ロットは完全無料
・25万通貨までは0.2pips水準
・200万通貨まで優位維持
コスト構造を重視するEA運用者にとっては、検証価値の高い口座と言えるでしょう。 実際にデモ口座でロット増加時の手数料挙動を確認すると、構造がより明確になります。
▶ 各通貨ペアの建玉連動手数料(詳細)
※USD/JPY・EUR/JPY・GBP/JPY ほか
主要通貨ペアの手数料テーブル・自動計算が可能です。
👉 FXTFの手数料・スプレッド完全解説|5lot・10lotの総コストを自動計算
FXTFはEA・自動売買に向いている?ロット設計別に解説
ここからが本質です。
FXTFは「良い/悪い」ではなく、 EAのロット設計によって評価が変わる業者です。
取引手数料は「同一銘柄 × 同一売買方向の合計建玉数量」に連動します。
つまり、ロットが積み上がる設計ほどコストが増える構造です。
① ロット固定型EA(単発・軽量設計)
- 常に0.1lot固定
- 建玉合計が大きくならない
- ポジションを長期保有しない
このタイプはほぼFXTF有利です。
USD/JPYであれば200万通貨を超えない限り分岐点に到達しません。
短期デイトレEA・軽量スキャEAは、 ゼロスプレッドの恩恵を受けやすい設計です。
② 段階ロット増加型(軽ナンピン)
- 0.1 → 0.2 → 0.3lot など
- 合計数量が数十万~100万通貨規模
USD/JPYであれば依然として有利圏内。
ただし、EUR/USDやGBP/JPYでは分岐点が早まります。
特にGBP/JPYは約25万通貨付近で逆転が起こるため、 軽ナンピンでも設計次第で不利になる可能性があります。
③ 多段ナンピン・マーチン型
- 0.1 → 0.2 → 0.4 → 0.8 → 1.6lot…
- 合計数量が急拡大する
この設計では後半ポジションほど手数料ランクが上昇します。
USD/JPYでも200万通貨超で逆転。
EUR/USDも為替水準によっては早期逆転。
GBP系はさらに早く逆転します。
ポンド系(GBP系)について
手数料表を見ると、GBP/JPY・GBP/USDは 他通貨よりも1万通貨あたりの手数料単価が高めに設定されています。
- GBP/JPY:ランク2で80円
- GBP/USD:ランク2で100円(5,000通貨基準)
これはスプレッドの広さ・ボラティリティ特性を反映した設計と考えられますが、 ナンピン型EAとの相性は相対的に悪化しやすいのが事実です。
ポンド系のEAで運用を考えている場合は、 必ず手数料込みでバックテスト検証を行うべきです。
FXTFは「小〜中ロット中心のEA」と非常に相性が良い一方、
ロット積み上げ型EAでは通貨ペアごとの分岐点を必ず意識する必要がある業者です。
※手数料は同一銘柄・同一売買方向ごとに判定されます。両建ては別計算です。
結論:FXTFはどんなEA運用者に向いているか
ここまで読んで「FXTFは自分のEAに合いそう」と感じた方は、 最後に技術目線で業者選定基準を確認してください。
向いている人
- スキャ・短期EAを使っている
- 約定の安定性を重視したい
- 国内FXでEA運用したい
向いていない可能性がある人
- 同一方向で建玉を積み上げる多段ナンピンEA
- マーチン型でロットが指数的に増加する設計
- ポンド系通貨で大ロット運用を想定しているEA
これらの設計では、手数料ランクが早期に上昇し、 分岐点を超える可能性が高くなります。
EA初心者はどう判断すべきか
EA初心者の方は、
- 手数料込みの実質コストを理解する
- デモ口座でEAを回す
- 新規約定時のロットと手数料負担を確認する
この3ステップを踏めば、
FXTFが自分に合うかどうかは自然に判断できます。
FXTFが自分のEAに合いそうだと感じた方は、まずはデモ口座で実際に稼働させ、
自分のEAと相性が合うか確認してみるのが最も確実です。
FXTFの取引環境はどう変わってきたか?
FXTFは、EA制限時代 → 手数料改定 → 環境改善 → ゼロスプレッド制度へと段階的に進化してきました。
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