MT4でEAのバックテストを行う際、ヒストリカルデータの質と期間は結果を大きく左右します。
特に5年以上のデータを使えるかどうかは、
「バックテストだけ好成績」「実運用で崩れるEA」を避けるための重要な分岐点です。
本記事では、5年以上のヒストリカルデータを取得できる手段を
無料・有料に分けて体系的に整理し、
初心者でも「今どれを選ぶべきか」が一目で分かるよう解説します。
ヒストリカルデータは「5年以上」が重要な理由
EAのバックテストは、過去相場を使ったシミュレーション検証です。
そのため、検証期間が短いほど相場の偏りを強く受けてしまいます。
- トレンド相場だけを含んだデータ
- レンジ相場が極端に少ない期間
- ボラティリティが低い年だけの検証
こうした条件で作られたEAは、
バックテストでは勝てるのに実運用で通用しないケースが非常に多くなります。
そのため、最低でも5年以上、
可能であれば10年前後のデータを使った検証が推奨されます。
▶【徹底比較】ヒストリカルデータの違いでEAバックテスト結果が変わる理由
5年以上のヒストリカルデータを取得する主な方法一覧
現在、MT4で5年以上のヒストリカルデータを取得する方法は限られています。
無料で使える手段と、有料で提供されている手段を整理すると以下の通りです。
🔍 一覧でまとめると
| 区分 | 手段 | 5年以上 | 精度 | 日本対応 | 初心者向け |
|---|---|---|---|---|---|
| 無料 | FXTF | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
| 無料 | Dukascopy | ◎ | ◎ | ◎ | △ |
| 無料 | MetaQuotes | ◎ | △ | ◎ | ◎ |
| 無料 | Alpari | ◎ | ◎ | ❌ | ❌ |
| 有料 | Tickstory | ◎ | ◎ | ◎ | △ |
| 有料 | BTDS(Tick Data Suite) | ◎ | ◎ | ◎ | ❌ |
※ ◎=問題なく使用可能 / △=用途限定 / ❌=現在は非推奨
【無料】5年以上のヒストリカルデータを取得する方法
結論から言うと、無料で5年以上のヒストリカルデータを使うなら「FXTF」が最も現実的な選択です。
無料で5年以上のデータを取得できる方法の中で、
現在も現実的に使える手段は多くありません。
特に重要なのは、
「取得できる」だけでなく「実運用に耐えるか」という視点です。
- FXTF:実取引サーバー由来で再現性が高い
- Dukascopy:精度最強クラスだが手間が多い
- MetaQuotes:簡単だが精度は低め
- Alpari:現在は新規登録不可
この中で、初心者〜実運用前提まで幅広く対応できるのがFXTFです。
🔗 無料で5年以上のヒストリカルデータを取得するなら(重要リンク)
- 【最優先】実運用前提なら → FXTF
FXTFのヒストリカルデータ取得手順はこちら
※ 実際の取引価格に近く、バックテストと本番のズレが最小限 - 精度重視・比較検証用途 → Dukascopy
DUKASCOPYヒストリカルデータの取り込み手順はこちら
※ 精度は高いが、時間ズレ補正などが必要な上級者向け - まずは体験したい初心者向け → MetaQuotes
MetaQuotes公式データを使った最も簡単な方法はこちら
※ ワンクリックで導入可能。精度は低めだが入門には十分 - 参考情報(現在は利用不可) → Alpari
Alpariヒストリカルデータの解説はこちら(※現在は新規登録不可)
※ かつては定番だったが、日本居住者は現在利用できない
【有料】5年以上のヒストリカルデータを取得する方法
有料のヒストリカルデータは、
精度・再現性・検証環境を極限まで求める方向けです。
💰 有料ヒストリカルデータの料金目安
- Tickstory(有料版)
価格目安:買い切り 約1.5万円前後 +(任意)月額9.95ドル
※ 基本ライセンスのみでも利用可能。
※ 月額サブスクは上級者向け追加機能(高速DL・拡張データ等) - BTDS(Tick Data Suite)
価格目安:月額 5,690円
※ EA開発者・業者向けの最上位クラス(初心者には非推奨)
※ 有料版は精度・再現性は高いものの、コストと学習負荷も大きくなります。
なお、Tickstoryは「FXTFで十分な検証を行った後」に、
さらに精度を追求したい人向けの選択肢です。
最初から導入する必要はなく、ほとんどの個人トレーダーは
FXTFだけで実運用に問題ありません。
無料と有料の違い|精度・手間・用途でどう変わる?
無料と有料の最大の違いは、
「精度」ではなく「再現性と検証効率」です。
- 無料:導入しやすく、再現性は環境次第
- 有料:検証環境を厳密に再現できる
多くの個人EA開発者にとって、
無料 × 正しいデータ選択が最もコストパフォーマンスに優れています。
用途別おすすめ結論【初心者/実運用/EA開発】
- 初心者・体験目的 → MetaQuotes
- 実運用前提 → FXTF
- ロジック検証 → Dukascopy
- 本格開発 → Tickstory
特に、実運用を前提とするならFXTFが最も現実的な選択です。
👉 実運用を前提にしたFXTFヒストリカルデータの取得方法はこちら
迷ったらこれを選べばOK(結論まとめ)
「どれを選べばいいか分からない」という方は、
FXTFを選んでおけば失敗しません。
- 無料で5年以上のデータが使える
- 日本時間・国内環境に最適
- バックテストと実運用の乖離が少ない
まずはFXTFで検証し、
必要になった段階でDukascopyや有料ツールを検討する流れが最も安全です。
✅ 結論:迷ったらFXTFを選べば失敗しません
無料で5年以上の高品質ヒストリカルデータが使え、
バックテストと実運用のズレが最小限なのがFXTFの強みです。
「どのデータを使えばいいか迷っている」
「最初から失敗したくない」
そんな方は、まずFXTFから始めてみてください。
※ 口座開設は無料。口座開設 → デモ口座でもヒストリカルデータを利用できます。







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