本記事は『FX自動売買(EA)入門ガイド』の補足記事として、「自作EA」と「市販EA」どちらが初心者に向いているのかを詳しく解説します。
FXの自動売買を始めるとき、多くの初心者がまず悩むのが
「EAは自分で作った方がいいのか?それとも市販のEAを購入した方がいいのか?」という点です。
どちらにもメリットとデメリットがあり、人によって最適な選択肢は異なります。この記事では、それぞれの特徴を整理しながら、初心者が迷わず最初の一歩を踏み出せるように解説していきます。
なお、EAを始めるステップ全体像を知りたい方は、まずこちらの記事をご覧ください。
▶ FX自動売買(EA)入門ガイド|初心者が今日から始められる3ステップ解説
まず確認!EA導入時に考えるべき視点
EAを導入するときは、ただ「儲かりそうだから」という理由だけで選んでしまうと失敗しやすいです。大事なのは以下の3つの視点です。
- 自由度(自分のスタイルに合わせて調整できるか)
- コスト(お金と時間の投資がどのくらい必要か)
- 学びの深さ(仕組みを理解して成長につながるか)
自作EAは自由度が高く、自分好みに調整できますが、その分プログラミングや検証に時間をかける必要があります。
一方、市販EAは完成された商品なので手軽に始められますが、自由に改造することはできません。
つまり「すぐに始めたい人」か「じっくり学びたい人」かによって、選ぶべき方向は変わってきます。
💴市販EA(既製品)の特徴と向いている人
メリット
市販EAの最大の魅力は、やはり手軽さです。購入してインストールすれば、すぐに稼働させられるのは初心者にとって大きな安心材料です。また、販売されているEAの多くはバックテストやフォワード実績が公開されているため、ある程度の「実績」を確認してから導入できるのも心強いポイントでしょう。
デメリット
ただし、市販EAには「中身がわからない」という弱点があります。どんなロジックで動いているかが非公開のことが多いため、調子が悪くなったときに自分で修正できません。さらに、販売者のサポートが打ち切られた場合、そのEAを長く使い続けるのが難しくなるリスクもあります。
向いている人
こうした特徴から、市販EAは 「とにかく早く自動売買を試したい人」や「プログラミングに自信がない人」 に向いています。忙しくて検証や開発に時間を取れない人にとっても、良い選択肢となるでしょう。
🛠️自作EAの特徴と向いている人
メリット
自作EAの最大の強みは自由度の高さです。自分のトレードスタイルやアイデアをそのまま形にでき、必要に応じて微調整も可能。長期的に見れば購入費用がかからないので、コストを抑えられるのも魅力です。さらに、自作を通じて「相場の動き」や「ロジックの仕組み」を理解できるため、FXスキル全般のレベルアップにつながります。
デメリット
一方で、自作には学習コストが伴います。MQL4やMQL5といったプログラミング言語を学ぶ必要があり、完成までに時間もかかります。さらに、作ったEAが必ずしも利益を出せるわけではなく、検証やリスク管理も自分の責任で行わなければなりません。
向いている人
このように、自作EAは 「FXを深く学びたい人」や「オリジナル戦略を形にしたい人」 におすすめです。将来的に「自分専用の資産」を持ちたいと考える人にも向いています。
📊自作EAと市販EAの比較表
項目 | 市販EAの特徴 | 自作EAの特徴 |
---|---|---|
学習のしやすさ | 導入が簡単、すぐ稼働 | 学習コストが高いがスキル習得可能 |
コスト | 初期購入費がかかる | 学習投資のみ、長期的には安価 |
柔軟性 | 低い(修正不可) | 高い(自由に設計可能) |
継続性 | 作者のサポート次第 | 自分のスキル次第で継続可能 |
表にまとめると違いは一目瞭然です。市販EAは「今すぐ使える便利な道具」、自作EAは「時間をかけて鍛えるスキル」と言えるでしょう。
🔗選び方ガイド:最初に試すべきはどっち?
初心者の多くは「結局どちらから始めればいいの?」と迷うと思います。そこでおすすめのステップは以下です。
- 無料EAで環境に慣れる
まずは無料で配布されているEAを動かしてみて、MT4/MT5の操作や稼働の流れを体験しましょう。
▶ 無料EAダウンロード一覧 - 市販EAで運用を体験する
少額から市販EAを試し、「どのように動くのか」「どんなメリットがあるのか」を確認してみます。
▶ GogoJungleとは?FX自動売買(EA)の買い方・選び方を初心者向けに徹底解説 - プログラミング不要の自作ツールを試す
『EAつくーる』や『ChatGPT』を使えば、コードを書かずにEAを作れます。「自作に興味があるけど難しそう」と思っている人には、このステップがちょうどいい入門になります。
▶ 『EAつくーる』を使ってEAを作る
▶ 『ChatGPT』を使ってEAを作る
最終的には「EAを続けたい」と思えるかどうかが判断基準になります。
❓ 初心者が迷ったときのQ&A
Q1:本当に両方試す必要はある?
→ 必須ではありませんが、両方を少しずつ経験すると理解が深まります。
Q2:まずは無料?それとも市販?それとも自作?
→ 無料EAで慣れてから市販EA、その後に自作へ…という流れが最もスムーズです。
Q3:市販EAを試しますが安全な探し方は?
→ 実績公開の有無、販売者の信頼性、利用者の口コミをチェックすることが重要です。
✅ まとめ:自分に合ったEAの選び方を見つけよう
市販EAは「手軽で始めやすさ」が魅力、自作EAは「学びと自由度」が強みです。
あなたが今、どのステップに立っているかによって、向いている選択肢も変わります。
- 初心者でまずは自動売買に触れてみたい方 → 市販EAからスタートするのが安心
- コードや仕組みに興味がある方 → 自作EAにチャレンジして知識を深めるのが有効
次につながるステップ
EA運用の道は「ステップアップ式」で進めるのが一番効率的です。
次の記事では、無料EA → 市販EA → 自作EA → 外注といった、初心者からプロまでの成長ロードマップを解説しています。
⏩ 今の自分に合った進め方を確認したい方はこちら:
この「ステップアップ完全ガイド」で、自分の現状を確認し、焦らずに次の学習ステップに進んでいきましょう。
その先には、あなた専用のEAを育てていける未来が待っています 。
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