はじめに:MACD EAの検証目的と背景
本記事では、2020年4月16日〜6月1日までの期間において、自作のMACD系EAをデモ口座で稼働させた結果を公開しています。
この期間は、コロナ禍で相場が不安定だったこともあり、MACD系のトレンドフォローEAがどのようなパフォーマンスを出すかを検証する良い機会でした。
▼目次
検証対象のEAと使用環境
- 使用ロジック:MACDを用いた順張り型のEA
- 時間足:15分足〜4時間足
- 取引通貨:米ドル/円
- 使用口座:デモ口座(MT4)
- 稼働期間:2020年4月16日~6月1日
※GogoJungleのリアルトレード機能で、ポジション履歴などを取得
【4月中旬~4月末】ボロ負けスタート|MACDが機能しないレンジ相場

4月16日〜4月末までのドル円相場は方向感がなく、MACDでの順張りトレードにとっては最悪の環境でした。
- 獲得pips:約 -210pips
- 特徴:短期間で一方向に動くが、すぐ反転する「フェイクブレイク」のような動き多数
- 相場:明確なレンジ相場(107〜108円台での推移)
📉 4時間足チャートの分析(※図挿入推奨)
黄色枠で囲った期間はMACDのダマシが多く、損失が連続しました。

【5月〜6月頭】回復の兆し|MACDが効きやすい相場へ

5月に入り、ドル円は方向感を持って上昇を開始。
- 獲得pips:+210pips(損失回復)
- 特徴:エントリーと決済がきれいに機能し、損小利大のトレードができた
- 相場:押し目を作りながら素直な上昇トレンド
📈 4時間足チャートの分析(※図挿入推奨)
特に5月中旬以降、MACDゴールデンクロスのシグナルが有効に機能しました。
MACD EAの稼働から得られた教訓
条件 | 検証結果 |
---|---|
トレンドが明確な時 | 高勝率&高収益を実現 |
レンジや急変動 | エントリー精度が低下し損失が出やすい |
MACDの時間足 | 4時間足が比較的安定、15分足はノイズ多め |
🔍 裁量との比較:
MACDは「見えているトレンド」に対しては有効だが、突発的なファンダには弱い。
裁量トレードなら回避できた場面も多く、EAは補助的なポジションと捉えるのが吉。
今後の方針と改良ポイント
- このMACD EAは継続稼働予定ですが、フィルター条件(RSIや移動平均など)を加えることでダマシを減らす方向に改善したいと考えています。
- また、今後はボラティリティに応じてロット数を調整する仕組みも検討中。
裁量とEAのハイブリッド運用を目指す方へ
今回の検証結果からも分かる通り、相場によってEAの得手不得手が大きく異なります。
🔰 裁量と組み合わせてEAを使うことは、リスク分散とパフォーマンス安定の両方に有効です。
📎 関連リンク:
まとめ:MACD EAの稼働検証で見えた「相場との相性」
- 4月のレンジ相場では大敗を喫したが、5月のトレンド相場では順調に利益回復
- MACD系EAは、「トレンドがはっきりしている相場」で最大のパフォーマンスを発揮
- 相場環境を見極めた上で、EAの稼働ON/OFFやロジックの改善が必須
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