EAを取り扱う上で、ヒストリカルデータ(過去チャートデータ)は必要不可欠な存在です。
今回は、そのヒストリカルデータにも色々違いがある事について記載していきます。
はじめに
実はヒストリカルデータの取得先によってかなり違うチャートデータになっています。
というのも、以前高確率のEAのサンプルソースについて書いたのですが、『こんな右肩上がりのグラフにならないよ』という事で、調べてみたところどうやらFXDD社のヒストリカルデータではこのような結果にならない事がわかりました。
※高確率のEAはこちら↓
ヒストリカルデータ提供先一覧
まず、ヒストリカルデータ(過去10年以上のチャートデータ)を提供してくれている業者ですが、私調べで計4社あります。
・FXDD社
ヒストリカルデータを入手するのであれば言わずと知れた所がFXDD社です。
データの適用方法は少し面倒ですが、どのFX業者のMT4でも基本的に適用可能です。
・メタクオーツ社
続いては、メタクオーツ社です。
データの適用方法は極めて簡単ですが、FX業者によって取得できたりできなかったりします。外為ファイネストのMT4を使っている場合、取得する事が可能です。
・アルパリ(Alpari)社
続いてはアルパリ社です。
今回の件で他にヒストリカルデータを入手できる所はないか確認していたところ、アルパリ社が正確性が高いようだったので入手しました。
アルパリ社でデモ口座を開設すれば、あとはメタクオーツ社と同様の手順でヒストリカルデータをダウンロードできます。
・デューカスコピー(DUKASCOPY)社
続いてはデューカスコピー社です。
今回の件で他にヒストリカルデータを入手できる所はないか確認していたところ、デューカスコピー社もあったため入手してみました。
ただ、ヒストリカルデータが全体を通して3時間のズレ(早い)状態のヒストリカルデータとなっているため今回はチェック対象外にしようと思います。
バックテストで比較する
先ほど挙げた4社のうち先頭の2社で、同じEAを使ってバックテスト比較してみます。
全て同じ条件でバックテストするため、結果は同じになるはずです。
違う点は、ヒストリカルデータのみのため
ということになります。
・FXDD社
確かに、全然右肩上がりのグラフではないですね・・・。
・メタクオーツ社
奇麗な右肩上がりです。恐ろしい程の違いですね。ヒストリカルデータの違いでここまで変わるとは思ってもいませんでした!
何故違いが出たのか
何故違いがでたのか?を確認していきます。実際にチャートを確認してみましたので、その比較です。
大体一緒といえば一緒ですが、陰線と陽線がそもそも違っているし価格も微妙に違うし結構違いますね。この場合、どっちを信用すればいいのか?と迷うかもしれませんね。
直近日付のチャートで比較してみる
どちらを信用すればいいか?についてです。
これは、現在メインで動かしているEA(動かす予定のEA)のFX業者のチャートに近い方を選択するのが良いと思います。(フォワードテストで確認するような感じです)
実際に、(先ほどの高勝率EAとは違う)現在私がメイン口座で稼働しているEAを使って、FXDDの2020年6月1日~2020年8月31日、メタクオーツの2020年6月1日~2020年8月31日、アルパリ社の2020年6月1日~2020年8月31日、FXTF(EA稼働口座)の2020年6月1日~2020年8月31日でバックテスト確認しました。
※FXTF社は私がメイン口座でEA稼働している所なのでヒストリカルデータの取得はしていません
以下はメイン口座の結果
私が現在利用しているEAの場合、アルパリ社の方がよりバー数、プロフィットファクタ、取引回数、勝率等がリアル口座の状況に近いため、採用するヒストリカルデータはアルパリ社の方がいいのかな?といった状況です。
この稼働しているEA自体、メタクオーツ社のヒストリカルデータベース(2005/1/10~2020/4/1頃)で作成したのでメタクオーツ社に似通るのかなと思っていたのですが、アルパリ社が一番プロフィットファクタが近かったので少し驚きました。
さいごに
以上が、ヒストリカルデータの違いとなります。
FXDD社と、メタクオーツ社、アルパリ社でヒストリカルデータの違いは結構あるという事がわかりました。
ただ、どれでバックテストしたらいいかについては臨機応変に対応していかなければならないのかなといった印象です。
テストするのであれば、現在利用しているFX業者により近い結果になる方、さらにはどういった所でエントリー、決済ポイントに違いが出ているのか等を確認し、納得いく方を採用するのが信ぴょう性が増すのではないかと思います。
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